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秘密の関係 5
「ごめんね? 君があまりにも可愛い事を言うから……僕の方が色々我慢できなくなっちゃった」
手を引いて自身の昂ぶりに触れさせるとナギがぎょっとしたように目を見開き息を呑むのがわかった。
「ここなら、声出さなきゃ誰にもバレないよ?」
そのまま手を掴んで自身に擦りつけながら耳元で甘く囁いてやると、みるみるうちに頬が真っ赤に染まっていく。
「……なッ、何言ってんの!? そんなのダメに決まってるじゃん!」
なんて言いつつ、手を離そうとしないのは一体どういうつもりなのだろうか。
「この間の夜、|好《よ》かったんでしょう? 凄く気持ちよさそうに喘いで、感じまくってさ……」
「っ、ぁ……言わないでってば……」
恥ずかしそうに視線を泳がせながらも、抵抗してこないのはやはり嫌ではないと言うことだろう。
「ほら、こうしてあげると……」
「んん……っ」
ズボンの上からやんわりと握ってやれば、切なげな声を上げてふるりと震える。
「嫌だって言ってる割に、腰浮かせて……えっちだね。僕、そういう子嫌いじゃないよ」
喉でククッと笑いながら、行為を思い浮かばせるような動きで膝の裏に手を差し込み持ち上げてやる。
ズボン越しに昂ぶりを押し付けて軽く揺すってやれば、既に芯を持ち始めていた彼のそこは徐々に硬度を増していく。
「はぁ……っ、……あぅ、だ、だめ……そんなに腰押し付けないでよ……」
「どうして? シたくて堪らなくなるから?」
「っ、違うし!」
「本当に?」
ナギの耳にふっと息を吹きかけて、そのまま耳の中をぞろりと舐める。首筋から胸元にかけて指先を走らせれば、堪えきれないとばかりにナギの口から熱いため息が零れた。
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