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動揺と葛藤 19
「っ、ん……ぁ、あっ!凄い……お腹の奥まで届いちゃってる……っ」
ソファに凭れた蓮に跨り、対面座位で繋がったままナギは自ら腰をくねらせ、甘い声を上げる。
「あ……っ、これ、深いぃ……っ」
「自分で動いてるクセに何言ってるの」
「だ、だって……っ」
「じゃあもう止める? 誰か来るかもしれないし」
意地悪く言ってやると、ナギはふるりと首を振った。
「やだ……っ止めちゃヤダ……!」
「じゃあちゃんと動いてよ。ほら」
「っ、ひゃあ!?」
軽く突き上げてやると甲高い悲鳴が上がる。そのまま下から軽く揺さぶると、ナギは必死になって首に抱き付いて来た。
「っあ、やぁ……っだめ、まだ動いちゃダメだって……っ」
「なんで? 気持ちよさそうだけど」
「っ、ち、違うもん……っ」
涙目で見上げられ、嗜虐心が刺激される。蓮は小さく笑うとナギの細い腰を掴んで引き寄せた。
「あ、あぁっ」
「ははっ、締まるね」
「っ、や、……ッいきなり動いたら……っんあぁっ」
抗議の声を上げながらも、きゅうっと後孔が収縮し蓮自身を締め付けてきた。
「シーッ。あまり大きな声を出すとバレちゃうよ? 見付かったら困るって言ってなかったっけ?」
「っ、誰のせいだと……っ」
「君が俺を挑発したからでしょ? まあ、それに乗った俺も悪いけど」
「っ、あ……っ」
蓮はナギの腰を掴むと下から小刻みに腰を使い始めた。肉棒が抜けそうなギリギリのところまで持ち上げ、最奥を穿つように一気に貫く。
それを何度も繰り返すと、結合部からぐちゅぐちゅと厭らしい水音が響いた。
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