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バスの中で 2
「……っ、な……何考えてるんだよっこんなとこで……っ」
「あれ? 前はもっと大胆な事してたのにそう言う事気にするんだ?」
わざとらしく首を傾げれば、ナギは羞恥心に耐え兼ねたのかふいっと顔を逸らして俯いてしまう。そんなナギの反応が可笑しくてさり気なく腿の付け根に手を置くとハッとしたように身を固くして、慌ててその手を押さえた。
「ち、ちょっと何処触って――」
「あまり騒ぐと、みんなに気付かれちゃうけどいいのかい?」
しぃっと、人差し指を立てて耳元で笑う蓮に、ナギはグッと言葉を詰まらせて黙り込む。激しく抵抗できないのをいいことに手をズボンの中へと滑り込ませ下着越しに柔く握り込めば、そこは僅かに熱を持ち始めていた。
「ほら、やっぱりなんだかんだで期待していたんじゃないか」
「っ、違うしっ」
「嘘つき」
「――っ」
バスの揺れに合せてゆるゆると扱けば、徐々に硬度を増していくそれに、蓮はにんまりとほくそ笑むとズボンをずらし、直接触れようと試みる。だが、それは流石にまずいと思ったのかナギの手に阻まれて阻止されてしまった。
「駄目、だってば」
「なんで?」
「なんでって……っ」
「大丈夫。死角になってるし、周りからは見えないよ」
シレっと言いながら耳元に唇を寄せ、甘噛みしながら舌を差し入れる。ぬるついた感触に一瞬だけ怯んだ隙を狙って一気に引き摺り下ろせば、完全に勃ち上がった性器が露わになった。先端から溢れ出た先走りが裏筋を伝って垂れ落ちて行く。
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