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バスの中で 3
「はは、可愛い。もうこんなにしちゃって……」
クニクニと親指の腹で亀頭を弄び、鈴口を擦ってやれば堪らずナギの口から鼻から抜けるような吐息が漏れる。
「……は……ん、ふ……っ」
「気持ち良い? 腰動いてるよ」
「っ……」
指摘すれば、ナギは目尻に涙を浮かべたまま悔しそうに睨み付けてきた。腿に力を入れ手の甲で口元を押さえながら声を押し殺そうとしている様は酷く煽情的で、嗜虐心を掻き立てられる。
「いつもより感度がいいね。この状況に興奮してるんだ」
滑りの良くなったそれを上下に扱いてやれば、先端からとめどなく蜜が流れ出て竿を濡らす。時折カリ首に爪を引っ掛け刺激してやれば、堪えきれないといった風に喉を仰け反らせた。
「……っ、も……ダメ、だってば……」
小さく首を振り、弱々しく抗議してくるナギを無視し、追い立てるように扱き上げる。同時に片方の手で陰嚢に触れ、優しく揉んでやるとナギが焦ったように身じろいだ。
「ぅ、……く……っぁ、だめっ、出ちゃう……っ」
「出していいよ。後の事は気にしなくていい。僕が上手くやるから」
「――……っ」
促すように耳たぶを食みながら低く囁いてやると、ナギは声にならない悲鳴を上げながら果ててしまった。勢いよく吐き出された精液が蓮の手の平にべっとりと付着する。
「大丈夫?」
何事もなかったかのように取り出したハンドタオルで手を拭きエチケット袋にそれを入れて袋の口を締めながらいけしゃぁしゃぁと言い放つ。
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