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勝負の行方 4

結弦もさぞ戸惑っている事だろうと思いチラリと横に立つ男に視線を向ければ、意外な事に困った顔をしたまま頬が僅かに赤く染まっている。 一体何がそうさせているのだろうか? 結弦の様子に疑問を抱きその視線の先を辿ってみれば、そこには雪之丞の姿があった。 「……弓弦君もいつもと雰囲気が違って、本当の女の子みたい。ろっぷちゃんと一緒に写真撮ったら凄く似合いそう」 「そうなんですかね? 私にはよくわかりませんが……」 雪之丞に微笑みかけられ、どこか気恥ずかしそうにしながらも弓弦が満更でもなさそうな表情をする。 おやおや? さっきの自分に対する態度とはえらい違いじゃないか。 ――これはもしかして? 蓮は内心でニヤリとほくそ笑む。そして隣にいる結弦を見上げれば、それに気付いたのか視線が合って「……何ですか? 気持ち悪い」と、怪しまれてしまった。 「いや、別に?」 勿論、自分が別に。とは言えない顔をしている事は自覚している。 何だか面白くなってきたなと、心の中で舌なめずりしていると、突然美月が手を叩いてみんなの視線を攫って行った。 「はいはーい。注目♪ これから、二人には写真を撮った後、配信で対決してもらいます!」 「……コレで終わりじゃないのか……」 「当たり前でしょう? 勝負なんだから」 ガックリと肩を落とす蓮とは反対に、美月はウキウキとしながらカメラの位置を調整している。

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