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抜け出しちゃえ 3
蕩けた表情で見つめ合い、もう一度軽く触れ合わせるだけの優しいキスを交わす。そうこうしているうちに、ナギの冷たい手の平が太腿の付け根に触れて、スッと撫でる様に動くものだから、ゾクゾクと背筋が粟立ってくる。
「ちょっ……ナギ、此処、外だよ?」
「知ってるよ?……だから?」
悪戯っぽい笑みを浮かべながら、彼は更に際どい部分に指を這わせた。
「ははっ、もう勃ってる……。凄いねガチガチになって……」
「く……ッキミは……っ」
クスリと笑って、耳元で囁かれる声には確かな熱が籠っていて、蓮はカッと顔が赤くなった。
「あまり、煽らないでくれ。僕だって色々と我慢してるのに」
困ったように眉を寄せて苦笑すると、「わかってるよ」と言ってナギは再び触れるだけの軽いキスをする。
「ねぇ、ちょっとだけ抜け出しちゃおっか。明日の朝までに戻ればよくない?」
悪魔のような甘い囁きが鼓膜を揺らし、蓮はゴクリと唾を飲み込んだ。
「……っ、本当にキミはずるい子だね」
「……嫌いになった?」
「まさか。積極的なのは大歓迎だ」
そう言ってニッコリと微笑んでみせると、視線が絡んで再び唇が触れ合う。まるで誘うように薄く開かれた隙間から忍び込んできたナギの舌先を迎え入れ、優しく歯を立てながら吸い付くと、腕の中で彼がピクンと身体を震わせるのがわかった。
「――行こっか」
唇を触れ合わせたまま、そう囁いて立ち上がって手を差し伸べると、彼は嬉しそうにその手を握り返した。
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