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初対面 6
「ふ、ぁっ……あ……ん、んっ……っ」
こういう場所だからだろうか? すぐそばの部屋には彼の弟が眠っているし、もしかしたらいつ起きるかわからない。
極力声を出さないようにと必死にしがみ付いて肩口に顔を埋めて声を押し殺す姿が、逆にこちらの情欲を煽る。
「っ……ナギ、力抜いて」
「んっ……ふっ、ぅぁ……」
「……ほら、こっち見て」
ふるふると頭を左右に振るナギを宥めるように頭を撫でてやりながら、こめかみにキスをしてやると、ナギは涙目で蓮の方に視線を向ける。
「れ、……んっ……ぁっん、んっキス……して……っ」
もう声を出さずにいるのは限界なのか、駆け引きも何もなくナギは蓮にキスを強請り、その愛らしいお強請りに胸がキュンと高鳴る。
「っ……可愛い……っ」
どこまで自分を煽れば気が済むのだろう?腰を掴んでズッと最奥を突きながら、そのまま深く口付けて舌を絡ませてやれば、嬉しそうに下肢を締め付けて来る。
「んんっ……」
「っ……ナギ、キス好きだよね?」
そう尋ねれば、ナギは素直にコクコクと頷いた。
「んっ……すきっ、は、ぁっ、コレ、きもち……ぃいっ」
その素直な言葉に満足しながら深い口付けを何度も繰り返すと、次第にナギの唇から甘い吐息が漏れ始める。
「んっ、んっ……ふぁっ、あっ」
――本当は、もっとゆっくりたっぷり時間をかけて愛してやりたいけれど、もうそこまで余裕がない。
「っ、ごめん……ナギ……」
「ッ! あっ……ゃっ、あッ、あぁっ!」
膝を抱え肩に掛けると、腰を掴んで最奥を突き上げて激しく揺さぶった。
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