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第13話 豹変

「もう……いいから挿れてくれ……」    苦しげに懇願すると、織田は小さくうなずいて、岬を仰向けにした。  女しか抱いたことのない織田にとっては、正常位しか思い浮かばなかったのだろう。   ローションでぬるぬるとした谷間に固いモノを擦り付けていたが、位置を確認して狙いを定めると、ずぶっと勢いよく突き立てた。   「うわぁっ」 「だ、大丈夫か?」    大きさから想像はしていたものの、あまりの衝撃に思わず高い悲鳴を上げてしまった。  織田はあわてて心配そうに岬の顔をのぞきこむ。   「痛いのか?」 「いや、久しぶりで……ちょっとキツいだけだ」 「悪い、加減がわからなくて」 「大丈夫、ゆっくり挿れてくれ……」    岬が無理に微笑むと、織田は先だけ突っ込んだ中途半端なまま、唇を合わせてきた。  岬を安心させるつもりなのか、優しく舌を絡めとりながら少しずつ腰を進めてくる。  両手首を掴まれて、唇をふさがれじりじりと押し入られていく。    まるで犯されてるみたいだな……と背筋がゾクゾクする。  じわり、と突き進まれるたびに、痺れるようななんともいえない快感が走った。    ゆっくり挿れてくれと言ったのは自分なのに、こんなことならひと思いに一気に貫かれたほうがマシだと思うほど、岬は追い詰められていく。  身悶えしようとする岬を逃さないとばかり織田は強く押さえつけ、岬は拘束されて挿れられていくことに喜びを覚えていた。   「全部はいったぞ」    目をあけると額に汗を光らせた織田が、まだ少し心配そうに見下ろしている。  動いてもいいのかどうか、迷っているのだろう。  ゆるゆると小さく抜き差しをして、岬の様子を伺っている。    岬はふたたび目を閉じて、快感に身をまかせた。  織田を安心させるために、遠慮なく喘ぎ声を上げる。   「気持ちいいのか?」 「当たり前だろっ……あっ……」 「ここか?」 「ああっ……そこ……もっとっ」    岬が快感を口に出すと、織田は嬉しそうに微笑んで、少しずつ動きを強めていった。  セックスの相性は抜群だ、と頭の片隅で岬は思う。  協力的に安心して身体を重ねられる相手はなかなかいないものだ。  織田は優しいんだな、と思うとますますその優しさが、岬を熱くさせた。   「ああっ……もう……イキそうだ」 「俺もだ」  織田が岬の中心に手をのばして扱き上げたので岬が我慢できずに果てると、追いかけるように織田も達した。    やってしまえばあっけなかったな……  身体を繋げていたのはほんの数分だったかもしれない。   「水……冷蔵庫にあるから」 「ああ、ちょっと待ってろ」    織田は疲れも見せずに立ち上がり、台所からペットボトルの水を手に戻ってきた。  半分ほど自分が飲んでから、それを岬に差し出す。  ぐったりとした岬は寝転んだまま、手をのばした。   「なんだ、起き上がれないのか?」    小さく笑った織田は水をひとくち含むと、抱きかかえるように岬に口づけた。  冷たい水が流れ込む……  気持ちがいい。   「もっと……」    岬が甘えて催促すると、織田はまた水を口に含んで運んでやる。  ゴクリと飲み込むと、今度は舌がすべりこんできて絡まった。    ひんやりとしたキス。  ヤってしまった後もこんな風にまだキスを交わしていると、じわっと胸が熱くなる。  織田の態度が何も変わらないのも嬉しかった。    まるで恋人同士みたいだな……とキスに応えながら岬は下半身が熱を取り戻しかけているのに気がついた。  あわてて唇を離すと、ごろりとうつぶせになり、立ち上がりかけたモノを隠す。    織田は岬の隣に横になり、岬の腰をさすりながら、上半身を起こして背中に唇を押し当ててきた。  まだ少し冷たい織田の唇が背筋を這うと、岬は甘いため息を漏らす。    腰をなでていた手が下へとすべり、ずぷっと指を突っ込まれ、岬はびくっと身体を震わせて喘いだ。  ぐちゅぐちゅと指を出し入れされると、たまらない。  うつぶせになった下では、完全に力を取り戻したモノが腹を圧迫している。   「まだ……ヤりたいのか?」 「いいのか?」 「好きにしろよ」    振り返ると織田の下半身も力強く形を取り戻している。  お前もか、と岬は苦笑し、身体を起こそうとしたら、織田があっという間に後ろから腰を抱え上げ、一気にねじ込んできた。    ゾクリ、と背筋が震えた。  織田は豹変した。    大きく引き抜いては奥まで貫き、岬が悲鳴のような喘ぎ声を上げても、容赦しない。  両手で割り開いた岬の双丘の中心に自分のモノが呑み込まれていくのを間近に見て、織田は理性の糸が切れたようだ。  快感に震えて膝が崩れ落ちそうになる岬の双丘をがっちりと鷲掴みにして、ずぶずぶと激しく抜き差しを繰り返す。    岬がちょっとでも逃げようとすると、織田は絶対に逃がすまいと、身動きできないように腰を抱え込んでから突き立てる。  まただ。拘束されて犯されているようなこの感覚。    いい……すごくいい……  囚われて強引にねじ込まれるたびに、岬はゾクゾクするような快感を覚える。    もっと、もっと追いかけてこい。  もっと俺を欲しがってみろ。   「や……やめっ……離せ……ああっ」    一見やられっぱなしのこの攻防の主導権を握っているのは実は岬だ。  逃げようともがいてみせるほど、織田は執拗に岬を捕らえようようと追いかけてくる。    顔が見えないのをいいことに、岬は逃げ惑う演技を楽しんでいた。  刺すような織田の視線を感じると岬は興奮する。  タレントである岬は、もともと見られることで興奮する面があるのだ。  

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