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俺達の記念日17
「まあ、あ、よく見てあげて・・・盛ら、あっ、いや・・・ま、明日、な」
ポンと肩を叩いて、わけわからないきょどった態度で少しニヤけた顔を見せて内田さんは帰っていった。
ベッドに転がるはるを見れば暑いのか、ボクサーパンツ一枚になっていてビクッとする。
「暑い?はる?」
空調を見ようと動こうとする俺の足にしがみつく。
「あっつい・・・体ん中・・・」
見下ろせば、ピンクに染まった身体。トロンと潤んだ瞳が色っぽい。めっちゃくちゃ色っぽい。
そに手は俺のベルトに伸びてカチャカチャと外してジッパーを下ろす。
「わぁ、ま、待って。どうしたの?」
酒効果でエロくなるのはわかるけど、こんなはるは初めてみる。
遮られたと思ったのか、大きな瞳からポロポロと涙が溢れる。
「俺と・・・したくない?イヤ?」
いつもの恥じらいとか、ちょっと控えめなのに欲しがるところとか、まあ可愛くて好きなんだけど、こんな感情剥き出しのはるは初めてだ。
飲み過ぎだよ、はる・・・
「じゃ、誰かとする。熱いの吐き出してくる」
よたよたと立ち上がろうとしてベッドからストンと床に座り込んだ。
「も・・やだ・・」
そんな格好で這いつくばってどこ行く気だよ。
這ってドアにヨロヨロと向かう。その前を遮るように床に座った。
「どこ行く気?誰に抱いてもらおうと思ってるわけ?」
おいでと手を広げれば、クシャクシャに涙顔で抱きついて来て腿に座る。
「あき・・あきがいい」
抱きしめた身体は熱い。さっき内田さんが言いかけたことがなんとなくわかってきた。
薬、盛られたのか。
この痴態はどう見てもいつもの酔っ払ったはるじゃない。
こんなになるんだ・・薬って・・・
この先に進めばはるはどうなるのか。望月に見せられた写メと乱れたはるの姿が走馬灯のように脳裏をかすめる。
過去のことはどうでもいい。
俺が気持ちよくさせて熱を吐き出させてやればいい。
そろそろと脇腹から手のひらで撫でれば、甘く蕩けた声で身体を反らせた。
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