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俺達の記念日18
いつもより甘く甲高くよがる声。
煽られっぱなしの俺の下半身は、欲しがるはるに応えようと躍起立ってる。
抱き上げたはるをベッドに転がせば、俺の背中に手を這わせ官能的で。
なのに、ポロポロポロ零す涙と言葉。
「あき・・・ごめんね・・・こんなの・・・やだ・・あき・・」
はるの思ってることが手に取るようにわかる。
こん自分を見せたくないってこと。トラウマのように頑なに、いや、ひた隠しにかな。俺に見せたくなかった姿なんだと思う。
遊び慣れた自分に酷く雁字搦めになってたこともわかってる。
演技で俺に抱かれてたんじゃないことは充分承知してるけど、はるの中では消化出来ていないことなんだってことも。
そんなに頑なにならなくてもいいのにって思ってた。
今ここにいるはるは、俺のはるなんだから。
俺を欲しがるはるは、どんなはるでも俺のだから。
「はる、もっと俺を欲しがって見せて?色っぽいはるは綺麗で可愛いよ。乱れ狂うはるが見てみたい。俺を欲しがって狂って見せて?」
「あき・・やだ・・・」
そう言いながら中が疼くのか右手を孔に滑らせていく。
その手を添え木のように支えてやる。
「嫌いにならないで・・・」
『嫌いにならないで』はるがよく言う言葉。付き合い初めてから何百回と聞いた。
何をどうやっても嫌いになんてならないのに。
それだけ愛してくれてる証だって自惚れてるけど反面健気過ぎて辛くなるけど。
「俺が乱れていいって言ってる。嫌いになんてならないよ」
添えていた指をはるの口に含ませて、たっぷり唾液で湿らせた指を添えてプツリと押し込んだ。
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