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第58話※
「カオ様、そんなに離れられるとベッドから落ちてしまいます。もう少しこちらへいらして下さい」
ベッドに入ったものも、カオは恥ずかし過ぎて端ギリギリにいた。
「だ、大丈夫! 私は端で寝るのが好きなので… 」
カオの言葉にガフはため息をつき強引に自分の方へ抱き寄せる。
「カオ様、私が心配でなりません」
後ろからカオを抱き締め自分に密着させる。
後からガフに抱き締められ首まで真っ赤になった。
(夜で良かった…嬉しいけど、緊張し過ぎて寝れない…)
ガフは自分の腕の中で大人しくしてくれているカオに満足した。
自分にこんな感情がある事に驚きだった。今まで人と密着したいと思った事もないし、こんなに感情を揺さぶられる事も無かった。
理性ある行動をと心を乱さず生きてきたが、カオにだけは無理だと気がついた。
後ろから抱き締めているだけで突き動かされるものがある。
もっと触りたい触れたいと欲求が高まる。
ガフは目の前にあるカオの首筋にキスをする。
ピクッとカオが反応するが、嫌がる素振りはない。
そのまま舌を出し首筋を舐めだした。
「ンッ…ガ、ガフ殿…」
思わず声が漏れる。
ガフの行為に驚き、後ろを振り返る。
「お嫌ですか? 」
質問される。嫌と答えればすぐにでもやめそうだ。
止めて欲しくはないがもっとして欲しいなんて恥ずかし過ぎて言えない。
何も言わないカオにやり過ぎたのかとガフは謝ってきた。
「すいません、カオ様。私は近くにいると理性が効かないようです。 私はソファで寝ますので、ゆっくりお休みになって下さい」
そう言ってベッドから出ようとした。
「ま、待って! 」
慌ててガフを引き止める。
「違います! 嫌とかではないです! 一緒に寝て下さい! 」
「でも…お傍にいると…」
ガフの言葉にカオは恥ずかしかったが大きい声で言った。
「大丈夫です! 全然触って下さい! 」
「カオ様? 」
「もう、ガフ殿…嫌なんて言ってないですよ? 大丈夫なんて、普通恥ずかしくて言えないんですよ? 」
暗闇だからもう半分不貞腐れ気味に言いたい事を言う。
「そうなんですか? でも、カオ様が嫌がる事はしたくないので、ちゃんと許可を…」
くそ真面目な事を言うガフにカオはため息をつく。
(全然ロマンチックじゃない。なんでこんな話し合いを? )
でも、こんな真面目なガフを好きになったのは自分と思い直す。
「ガフ殿、私達は恋人同士です。私がガフ殿に触られて嫌な事なんてある訳ないです。ただ、恥ずかしくて…もっと触って、なんて言える訳ないんです…」
口に出すとやっぱり恥ずかしくて、最後はゴニョゴニョと言葉を濁す。
流石のガフも理解した。
コホンと咳払いをして、再度ベッドに入りカオを抱き締めた。優しく頭を撫でながらおでこにキスをする。
「すいません、恥ずかし事を言わせて…私はまだこうゆう事には鈍いようで…でも、許可を取らなくてよいのなら、もう遠慮はしませんよ? 」
そう言うとガフはカオの上に覆いかぶさった。
「えっ? ガ、ガフ殿? 」
突然、スイッチが入ったようにガフはキスをしてきた。
軽いキスとは比べ物にならない位濃厚なキス。
自分の舌でカオの唇を舐め奥まで入れて行く。
「ンッ…」
口を開かされ自分の舌を絡め取られる、ガフの舌は滑らかでカオの舌に絡ませてくる。
カオは頭の奥がジンジンと痺れてきた。
ガフの勢いについて行くのがやっとだ。
ガフはキスをしながらカオの腰の紐を解く。
ハラリとめくれた隙間からカオの肌が見える。
見えると言っても、明かりは月明かりのみなのでハッキリは見えないが、それでも美しかった。
「カオ様、とても綺麗です」
ガフは隙間から手を滑らせカオの肌に触る。
すべすべて滑らかな肌を自分の手のひらで堪能する。
ときよりくすぐったくカオが体を捩る。
「ンッ…ガフ殿…腰はくすぐったいです…ンッ…」
カオの言葉にクスッと笑って、ガフはカオの腰にキスをした。
「ヤッ…ンッ…」
そのまま舌をだしその周りを舐め出す。
「アッ…ンッ…ガ、ガフ殿…アッ…」
手で触られるより舐められる方が、くすぐったい以外に気持ち良く感じ、カオは声が漏れる。
そのままカオのへそ周りを舐めだし、手はカオの胸の突起を捕らえる。
突然、触られビクッとする。ガフはそのまま手で転がしながら、へそ周りを舐め続ける。
生暖かいガフの舌は、そこだけ熱を帯びカオを快感に溺れさせる。
「フッ…アッ…ヤァ…そこばかり…」
ガフはそのまま下に下がりカオのにキスをした。
「アッ…」
既にパンパンになっていたそれはガフにキスをされ更にビクンとする。
ガフは、舌を使い優しく上から下へ舐めだした。
「ンッ…ンッ…アッ…」
焦らされてるかの様な舐め方。もう早く咥えて欲しいと思ったが流石に恥ずかしく言えない。
もどかしくモジモジと腰が動く。
それに気づいたガフはそのまま、咥えて上下に激しく動き出した。
「アアッ!! アッ…ヤッ…ンッ…」
突然凄い快感が押し寄せてくる。もどかしさもなく、ただただ気持ち良い。
カオは声を我慢出来ず口に手を当て声を塞ぐ。
ガフはお構い無しに激しく舐めだし、吸い上げる。
「ンッ…ンッ…アッ…アッ…もう…ダメ…ガフ殿…離れ…アッ…」
カオの言葉を無視してそのまま舐め続ける。
「ヤッ…ダ、ダメ…アッ…アアッ!! 」
離れてくれないガフの口の中に出して、カオはイッてしまった。
ハアハアと息を吐きながらガフを睨む。
「もう…ダメって言ったのに…バカ…」
カオの訴えにガフは一度顔を上げカオにキスをした。
「すいません…余りにも可愛くて…止められなくて…」
少し申し訳なさそうな顔をしているが、凄く嬉しそうな声で言っている。
ハアハアしているカオを見ながらガフはコホンと咳払いをして質問をした。
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