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第82話※
「アアッ…アッ…アッ…ヤッ…ンッ…」
急に激しく突き上げられルキアは仰け反る。
アルフはルキアの腰に手を回し更に密着する。
「煽ったお前が悪い…」
「ア、アルフ様…アッ…ンッ…そ、そんな…ンッ…つもりじゃあ…アッ…ンッ…」
体の奥から溢れ出す快感がルキアを襲う。
「アッ…アッ…ンッ…もう…ンッ…ダメ…アッ…」
アルフの激しい動きにルキアは果てそうになる。
「ルキア…愛してるぞ…」
「アッ…アッ…わ、私も…愛してます…ンッ…ンッ…アッ…アッ…アアッ!! 」
「ルキア…私も…もう…クッ! 」
2人は同時に果てるとベッドに倒れ込む。
ルキアはハァハァと激しく息をする。
こんなに気持ち良く、こんなに疲れるとは思わなかった。
でも体中が満たされ、幸せな気持ちだった。
「ルキア、大丈夫か? 無理させなた…」
少し心配そうに覗き込みルキアのおでこにキスをした。
「ハァ…ハァ…大丈夫です…疲れましたが、私は幸せです…」
ルキアもアルフにキスをした。
「そうか、私も今までで一番幸せだったぞ? 」
アルフはルキアを抱き締めキスの攻撃をする。
「もう! 止めて下さい! わかりましたから! 」
「やだね! お前が可愛くて仕方ないんだ」
ルキアを無視してキスの攻撃をする。
「ンッ…もう…私も幸せです…」
諦めて大人しくなる。
「ルキア、認定式は傍にいてくれるか? 」
「はい、近くで見ております」
アルフは微笑むとルキアにキスをした。
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「ガフ殿、本当に私と結婚するのでよいのですか? 」
ガフの部屋に戻り改めてカオが聞いた。
「カオ様、まだ疑うのですか? 陛下の前で宣言したのに? 」
呆れた顔でガフが言う。
「だ、だって…まだ信じれなくて…」
「カオ様、最初から申してますよ? そのつもりでお付き合いも申し込んだと…」
ガフがカオを抱き寄せ説明した。
「はい、分かってるのですが…余りにも幸せで…」
「幸せでよいのですよ? 色々苦労なさったんですから、それより…」
「えっ? うわっ! 」
突然ベッドに押し倒された。
「もう、カオ様を堪能させて頂いてもよろしいでしょうか? 」
「もう…ガフ殿ったら…」
カオは笑って自分からキスをした。
「ありがとうございます。では、遠慮なく…」
ゆっくりとカオの服を脱がし愛撫を始める。
「ンッ…アッ…」
時間をかけて全身を舐めるガフにカオは我慢が出来なくなり、
「アッ…ガフ殿…ンッ…もう…」
自分からおねだりをしガフのを咥えた。
「カ、カオ様? ンッ…」
「だって…ガフ殿…焦らすばかりなんだもん…」
そのままガフのを咥え上下に動く。
「クッ…カオ様…それ以上は…」
いつも余裕のあるガフが顔を歪めているのを見るのは嬉しかった。
カオは無視してそのまま続けようとしたが、ガフに剥がされてしまう。
「ダメです…カオ様の中で...」
ガフはそう言うとカオを押し倒し、足を広げ尻に舌を這わす。
「アッ…ヤァ…そんな所…舐めないで…アッ…」
「さっきのお返しです」
自分の舌をカオの中に押し込み手でカオのを握った。
「アアッ…ンッ…アッ…」
両方の刺激で頭がおかしくなりそうだった。
「ガフ…お願い…アッ…きて…ンッ…」
カオのお願いにニヤリと笑い自分のをカオの中に入れていく。
「アアッ…いい…アッ…アッ…気持ち…いい…アッ…アッ…」
ガフの激しい動きにカオは気持ち良すぎて首を振る。
ガフはカオを反転させバックから激しく突き上げる。
「アッ…アッ…ハァ…ハァ…ンッ…奥まで…ンッ…あたる…アッ…」
「カオ様…もう…クッ…」
余裕のない声と共にガフはカオの中でイッてしまう。
「アッ…わ、私も…イッ…イクッ…アッ…アッ…ンンッ!! 」
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フルークの部屋。
フルークはソファに座り、ファーストは片付けをしている。
明日にはこの部屋を出て行かなければいけない。
これからは質素な部屋での暮らし奉仕活動が待っている。
過酷な労働だがフルークは気にしてなかった。
今気になる事はファーストの気持ちだ。
自分の事を絶対愛している筈なのに、何も言わず淡々と準備をしている。
(俺の事を愛してる筈なのに、何もしてこないコイツはなんだ? 俺を抱きたいとか思わないのか? )
今まですぐ手を出してきたフルークには、ファーストの行動が理解出来なかった。
(こないだ俺から口付けしてやったのに、あの後もいつものままだ。一体何を考えてるんだ? )
だんだんイライラしてきて、ソファにあるクッションをファーストに投げつけた。
「フ、フルーク様? どうされたんですか? 」
驚いてフルークの方を見る。
「ようやく、俺を見たな? お前だろ?
俺の罪を軽くするよう父上に言ったのは? 」
「フルーク様…それは…」
顔を逸らすファーストに近付き両手で顔を挟み自分の方へ向ける。
「余計な事をして。5年の奉仕活動、お前もする事になるんだぞ? 」
「フルーク様と一緒ならどこでも大丈夫です」
「お前は、一生俺についてくるのか? 」
「フルーク様のお許しがあればお供します」
ファーストの答えにフルークは呆れた。
こうゆう事は言えて、愛してるが何故言えないのか。
「お前、俺の事を愛してるんだろ? 」
「フルーク様、そんな滅相もございません。私はただお供をさせて頂ければ幸せです」
「だから、俺を愛してるから傍に居たいんだろ? 違うのか? 」
ファーストの回りくどい言い方にイライラし、追求をする。
「そ、それは…」
言葉を濁すファーストにフルークは「ついてこい」と寝室に入っていった。
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