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4.※受の啄みキス→攻の深いキス
"証明"という名の"お仕置き"をされるようなことをした葵人に拒否権はない。
「⋯⋯でも、せめて、子ども達がいないところで⋯⋯」
「その"子ども達"にすることだよね? 普段でも見せていることなんだから、やって見せてよ」
いつもしていることなのに、可愛いなと、頬を撫でてくる碧人から視線を外し、この間でも穏やかに眠る子ども達を見ていた。
元々この子達のために、碧人から離れようとしていた。
だから。
ゆっくりと目を閉じ、再び目を開け、改めて碧人を見た後、自分から唇に触れた。
あの日から"証明"を強要させられているが、今まで碧人からしてきたのもあり、数日経った今でも碧人のような深いキスは出来ず、ただぎこちなく角度を変え、触れているだけことをしていた。
何もして来ず、ただ見つめてくるのが恥ずかしく、目を逸らしてしまったが、それでも、不器用な口付けでも嬉しそうにしているのが分かり、歯痒い気持ちになった。
こんなキスでも、してあげたくなってしまう
「⋯⋯ん、んぅー⋯⋯」
「⋯⋯おか⋯⋯さ、ま⋯⋯?」
体が跳ね上がった。
まずい。二人が起きてしまったようだ。
さっさと離れないと、と思ったのも束の間、腰に手を回され、より密着する形となってしまい、しかも、碧人から唇を食んできたのだ。
「⋯⋯んっ、あお、⋯⋯ッん!」
押しのけともしたが、両手をいとも簡単に手で拘束された上に、舌先を挿れてくる。
「ん! は、はっ、⋯⋯んっ、ふっ、んっんんっ!」
二人の何をしているの、という声に答えられないほど碧人から離れることに必死だった。
しかし、耐え難い痛みと甘い刺激で力が抜けていき、碧人にされるがままになっていた。
「んっ!んぅ! んーーッ! ⋯⋯はぁ⋯⋯」
強い痛みが勝り、本来であれば達したのであろう感覚がした時、唇が解放された。
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