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横抱きをして、連れてこられた洋式トイレに丁寧に座らされた。 「葵。見えるように足を大きく開いて」 優しくそう命令される。 "この時"が来てしまった。 恐る恐る浴衣の裾と共に足を大きく開いた。 触れる外気とこれからされる嫌気と早くして欲しいとの中に、僅かな期待を入り混ぜた震える足の間には、ステンレス製の貞操具に覆われていた。 貞操具は、前にもされていたことだから変な話、若干慣れてしまったというのもあるが、前のと違い、今回のは竿の形に覆うタイプではなく、丸い鋼鉄に押し潰され、見た目はまるで女性器のようにされていた。 辛うじて男の象徴だと分かるのは、玉袋が剥き出しになっていることか。 「最後に排尿したのは、昨日一緒にお風呂に入った時だよね。夜中に行きたくなった?」 「う、ううん······っ。朝、起きた時······」 「そう。じゃあ、そこそこ溜まっているかな······」 本来ならば陰茎がある部分を、ステンレス越しに指先で触ってくる。 その触り方がじれったい。早く貞操具を外して出したい。 「ほら、葵。出してもいいよ」 尿道部分に栓をされているため、しかし、自分で勝手に抜くわけにもいかなく、いつものあの言葉を言わざるを得ない状況になった。 「······あ、あお······」 「ん?」 「······お、おしっこ······一人じゃ出来ないの······碧人さん、手伝って欲しい」 出したいなんて曖昧な言葉を言ったことがあったが、わざとらしく通じてない振りをされ、こうして直接的な言葉を言わされる辱めを受けている。 頬が一気に赤くなるのを感じながら、懇願する目で見つめていると、碧人が嬉しげに笑った。 「二人も子どもがいる母親なのに、小さな子どもみたいだ」 恥ずかしさが頂点となり、じわっと涙を浮かべる葵人を慰めるように頭を撫でてくれた後、尿道に挿入()れた栓を手にかける。 やっと出せると、嬉しくて足を震わせる葵人の気持ちを知ってか知らずか、突として、一気に引き抜かれた。

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