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19.※排泄描写あり

「さっき葵が勝手に手を離したから、僕に言われて、離さないようにしているわけだ。······そう、ふふ。葵は元々素直だからね」 上半身を起こされ、繋がったままの両手首を愛おしげに、されど艶めかしく触ってくる。 つまりは碧人に暗示をかけられているようで、離すように言ってもらわないと、このままにされてしまう。 「ねぇ、お願いだから、離すように言って欲しいんだけど······」 「葵、分かってる? これはお仕置きなんだよ? 葵のお願いでも聞けないな」 「そんな······」 瞳が驚愕に揺れる。 ずっとこのままだと不便極まりない。 お仕置きだから仕方ない? けど、子ども達のことを触れないのは嫌だ。 だから、一時だけでも夫の機嫌を取ることが出来たら。 「碧人さん」 「どうした──······っ」 繋がった両手を碧人の後頭部に添えると、そのままぐっと引き寄せ、唇を奪った。 目を僅かに開く碧人に、すぐに離れた葵人は恥ずかしげに頬を赤らめた。 「お願い······あとね、お腹が痛いから······あとで、お手伝いして欲しいの······ねぇお願い······」 大きく鼓動を打つ音を聞きながら、驚いている様子の夫を縋るように見つめる。 と束の間、碧人はふっと微笑んだ。 「一旦は終わりにしてあげる。このお仕置きはそのうちに」 いつ、あの時のお仕置きをされるのだろう。 真の体を洗ってあげながら人知れずそわそわしていた。 あの後、子ども達を宥めたのも束の間、「お腹が痛いのでしょう?」と碧人に連れて行かれ、排泄の手伝いをしてもらった。 手伝い、というのは少し語弊があり、そもそも碧人に貞操具を取ってもらわないと、自分で出すこともままならない。 排泄する際、一悶着があるのかと身構えたが、素直に後孔に挿入()れられた物を取ってくれた。 抜かれた時の快感で、いいと言われる前に出してしまったが、それでも碧人は何も言わず、むしろ「出せて良かったね」と褒められるのだ。 それも心地よく、軽く達したような感覚がしたのは言うまでもない。

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