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天に昇るような気持ちよさを覚えたが、気持ちが冷めていくのと同時に、終わってないお仕置きがあることを思い出してしまい、そう言った意味でも落ち着かない。 「おかーさま、あわあわはもういいの?」 こちらを向かせていた真が首を傾げてくる。 体を洗ってあげている最中、手が止まっていたようだ。 「もう少しですよ」と取り繕い、泡立てる。 「さぁ、シャワーで洗い流しましょうね」 「ねー、おかーさまはあわあわはいいの?」 いわゆる洗いっこをしたいのだろう。 してもらいたいのは山々だが、下腹部は誤魔化せても、特に乳首なんて見られたら、どう言い訳をすればいいのか。 せめて背中だけでもしてもらおうかと、「お願いしますか」とタオルを取ろうとした時、「ダメだよ」と遮られた。 「お母さまを洗うのは、お父さまがやることだから」 隣で新のことを洗い流していた碧人が、「そうでしょう?」と同意を求めてくる。 やはり、このことも許してくれない。 「そう、です。······ごめんなさい、真」 「まーは、したかったな······」 いじけてしまった真にもう一度謝り、流してあげた後、「これで許してください」とぎゅっとしてあげた。 「あーも、だめ?」 「そうだね」 「どーして?」 「お母さまと二人だけでお話もしたいし、愛を深めたいからね」 「あいー? ぎゅってするってこと?」 「そうだよ」 碧人が頭を撫でてあげると、「ふーん······」とどこか納得してない新の声が聞こえた。 葵人一人で二人を洗うのは大変だろうという建前の、この体に触れさせないというのが本音なのだろう。 風呂場でさえ、手袋をさせられたままなのだから。

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