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21.乳首責め
互いに新と真の髪を洗い終え、それぞれ抱えて湯船に入ったが、その瞬間、新が「おかーさまがいい!」とこちらに抱きついてきた。
その時、偶然にも見てしまった意味深長に笑う夫に鳥肌が立った。
先ほど新に言っていた通り、二人きりになりたいというので、碧人の言われるがままに離れるのを惜しむ新と真を使用人に渡す。
「······」
ついさっきまで賑やかだった風呂場は、途端に静寂な雰囲気に包まれる。
妙な気まずさを覚え、立ったままでいる葵人を夫がいつもの調子で呼んでくる。
浴槽の縁に座る碧人の元へおずおずと近寄った。
「僕達も体を洗おうか」
「うん」
その言葉を聞いて、少し安堵と残念と思う自分がいた。
当たり前に葵人を横抱きにして、鏡の前に置かれていた椅子に座らせた。
「僕だけだから、そのタオル取ってもいいよ」
小さく頷いて、纏っていたタオルを取った。
その時、つい目が入ってしまうのは、自身の両乳首に付けられた桜を模したニップルピアス。
二人が産まれる前に片方だけ取り外されたが、母乳が必要なくなった途端、再び取り付けられた。
久しぶりの感覚に思わず達してしまい、「堪え性がない」と乳首を弄られながら突かれたのは言うまでもない。
「これをまた付けているのを見られて、嬉しいよ」
鏡越しでそれを見つめていると、手袋を外し終えた碧人がニップルピアスを指でなぞった。
わざとなのか、時折、ピアスを縁取るようになぞられるのがもどかしいと思っている時、弾くよう動作を不意にされて、ただでさえピアスで常に乳首が刺激されているというのに余計に反応を見せてしまう。
「二人はいないのだから、声を我慢しなくていいんだよ?」
「は、ぁ、んっ!」
両方の突起部分を強くつままれ、声が出てしまった。
風呂場であるから、余計に自分の喘ぎ声が響いてしまい、恥ずかしくて仕方ない。
それでも碧人は構わず引っ張ったり、指先でこねたりと執拗に弄ぶものだから、声を抑えられない。
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