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22.※放尿
戒められた部分が、ピリピリとした電流が走ったかのような痛みがし、さらに声を上げる羽目になった。
「そういえばお昼はお腹が痛いって言ったけど、おしっこは出してなかったよね」
「は、んん······っ」
「今、ここで出そうか」
足の拘束が解かれた、しかし、閉じる気のない足の間。自身では開くことが出来ない鍵に持っていた鍵が差し込まれる。
「けどね、葵」
鏡越しに鍵を回すのが見え、期待が膨らむ。
「いいって言うまで、勝手に出したら赦さないから」
貞操帯から錠前が外された。
あとは、尿道に挿入されたプラグを抜いてもらえば、一時的でも解放される。
が、耳元で囁かれた言葉で自由なはずなのに見えない束縛をされた。
本当は腹痛を訴えた時に、一緒に出したかった。しかし、排便したしばらく後に尿意を催したのだ。
再び碧人に手伝ってもらうよう言おうとしたものの、新と真が起きた時、葵人がすぐそばにいなかったせいで、一時も離れようとしなかったし、碧人が夕食時まで顔を出さなかったため、機会を逃していた。
その間、気を紛らわすことに必死だった。
その甲斐もあってか、今言われるまで忘れていたのに。
早く出したい。出してしまいたい。
「葵はどんなことをされても、我慢できる子だよね······?」
何のこと、と思った直後。
握り拳を臍下辺りに強く押されたのと同時に陰茎を押し込めていた円形状の拘束が解かれる。
そんな刺激をされたら······!
「は、ぁ······っ、〜〜〜っ!!」
声にならない叫びにも似た声と共に、黄色い液体が放たれる。
床に幾重も迸る音。我慢に我慢を重ねた尿が止めどなく流れる。
羞恥なんてこの際ない。ようやく出せたという解放が大きい。
だから、知らず知らずのうちに腰が砕けるような感覚がし、座ってもいられなくなった葵人は、背後に別の椅子に座っていた碧人に身を預ける形となった。
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