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第20話 強引に

「な、何するんだよ」    ズボンの前を広げて手を入れようとする沢田に、仲里は抵抗する。   「話は聞いてるよ。続けて」 「は、話せるわけないだろ、や、め……」    嫌がるようなことを言っていても、身体は素直だ。  つかまれただけで、仲里のモノはすでに立ち上がりかけている。    沢田が仲里と一緒に東京へ戻って1週間。  沢田は仲里の会社に就職した。    毎日一緒に会社に行って、仲良く一緒に帰ってくる生活に沢田はいたく満足していたが、ひとつだけ不満なのはあれから仲里が1度もヤらせてくれないことである。  初めてのセックスがあまりに濃厚だったので、恐怖を感じたのか、仲里は平日はセックス禁止と言い放った。  沢田はやっとの思いで手に入れた恋人と同居しながらお預けをくらっている状態である。    同じ会社、というのはいいことも悪いこともあって、帰ってきてからも仕事の話になってしまうのでちっとも甘い恋人気分にならないのだ。  愛しい恋人と一緒に寝起きして、3日もたてば沢田は我慢の限界、である。  食事を終えてもまだ仕事の話をぐずぐずしている仲里に、沢田は強硬手段に出た。  リビングのソファーの上でいきなり仲里に襲いかかったのだ。   「章吾っ、まだ話の途中……」 「気持ちよくなったら、いいアイデア浮かぶかもしれないじゃないか」 「そんなわけ……あっあんっ」    有無を言わさず扱きながら、沢田はスルスルとズボンと下着を脱がせてしまう。  キスをしながら焦らすように先端を優しくなでていると、みるみる透明な液体が溢れてくる。   「舐める方がいい?」 「だから、そういうことっ、聞くな……」    耳元でロコツなことを言うと、仲里は真っ赤になって嫌がるが、感度は抜群に良くなる。  沢田は仲里の足の間にひざまづいて、ゆっくりとモノをしゃぶり始めた。   「気持ちよくなってきた?」 「そ、そこでしゃべる、な……うっ、んっ」 「指も挿れる?」 「あし、た、仕事……ああん」 「指だけ。それでイかせてやるから」    しゃぶりながらそっと後ろに指を這わせると、仲里が少しだけ足を開く。   「それじゃ入らない」    沢田は仲里の両足を深く折り曲げさせて、ソファーの上にM字開脚させる。   「ローションとってくるから、そのまま待ってること」    沢田は仲里の下半身から顔を離して命令する。   「こ、こんな格好っ」 「嫌なら、舐めて濡らそうか?」 「あっあっダメ、そんなとこっ、やめっ……」    ぐい、と両手で開いて蕾を露出させると、沢田はためらいもなくその中心に舌を突っ込む。   「ひやっああ、あっ、ああん」 「気持ちよさそうだな。これでイける?」  蕾を舌でぐちゅぐちゅにしながら、前を扱いてやる。   「いや、あっ、いやだ、指、指入れてっ」 「じゃあ、そのまま待ってて」    沢田は立ち上がって、棚にあるローションを取りに行く。  仲里は恨めしそうな顔をして、おとなしく沢田が戻るのを待っていた。  目をうるうるさせて下半身むき出しで開脚している仲里の姿を見るだけで、沢田は征服欲が満たされる。  仕事でも私生活でも完全に沢田は仲里の尻に敷かれているが、これだけは立場逆転だ。    軽くキスをしながら指をぬるっと突っ込むと、仲里は身体をぶるっと震わせた。  どうやら急所に直撃してしまったらしい。  ゆっくり中を探りながら、沢田は中で指を折り曲げてツボ押しのように弱点を突いてやる。   「章吾、指、やらしいっ」 「好きだろ?ここ。もっと強くしようか?」 「あ、ああっ、や、何、してるの」 「ナイショ。俺、指先器用なんだよね」    固くなった一点のまわりをぐるぐると指先で円を描くように擦ると、仲里はぎゅっと沢田の首に手をまわしてしがみついた。  仲里の息づかいが荒く早くなって、時折きゅっと沢田の指を締め付けながら小さくのけぞる。  指を二本揃えて大きく出し入れしながら、もう一方の手で前を扱くとびくびくと下半身が震え出した。   「もうイク?」    徐々に動きを激しくすると、仲里がいやいや、と首を振りながら恨めしそうな目で沢田に何かを訴える。   「イっていいよ」 「や、だ……」 「どうして。ほら、もうイキそうだろ?」 「指、やだ……あっ、いやっ」 「明日仕事って言ってたんじゃなかったの」 「でっでも、章吾も、一緒、がいい」 「挿れてもいいの?」    コクコクと必死でうなずく仲里を見て、沢田はクスっと笑ってしまう。  指だけで済ませるつもりなど最初からない。  セックスの最中だけは仲里が従順で素直になるところが沢田にとっては可愛くて仕方がないのだ。   「だったら、もっと広げないとな」    3本目の指もずぶりと突っ込んで、中をぐりぐり広げるようにかき回すと、嬌声を上げて仲里はのけぞった。   「も、いいっからっ、ああっ、だめっ、イっちゃうからっ」 「忍が俺の上に乗って」    沢田はソファーに座るとすでに固くなっている自分のモノを取り出し、その上に仲里を向かい合わせにまたがらせる。  十分にやわらかくなった仲里の後ろにそれを突きつけると、沢田は仲里のモノを優しく擦りながら耳元へ低く囁いてやる。   「自分で挿れてみな。俺はこっちを触っててやるから」 「む、無理っ、あ、あん、挿れて……」 「ダメ。今度は忍が俺を気持ちよくして」 「俺、が?」 「ほら、早く俺のを中に挿れて」    つんつん、と入り口をつついてやると、仲里は観念したように腰を下ろそうとする。  

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