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14.※首絞め性交
「あ、あっ、あ、あっ! はっ、あっ」
体を物のように扱われる。息を吐く暇もなく喘がされる。
こんなの愛と呼べないと思いながらも、強く握られた秘部がジンジンと痛みを訴えながらも、碧人が常に一番反応してしまう箇所を突いてくるものだから、達した瞬間に気づかないほどに、お漏らしのように白い精がトプトプと溢れ出ていた。
「······僕が、まだ、達してないのに、いけない子だね······っ」
「あっ、あんっ! ごめん、なさ······ッ! きも、ち······ッ!」
「そう······」
碧人の手が先ほどのマフラーに触れていた。が、快楽の地に到達し、帰ってこれないでいる葵人には全く気づかなかった。
しかし、急な息苦しさに嫌でも気づかされることとなった。
苦しい。息が、出来ない。気道が狭くなっていくのを感じる。怖い。怖い。
それなのに、緩めることなく突かれているせいなのか、死ぬかもしれない恐怖と天にまで届きそうな快楽が混ざりに混ざりあって、知ってはいけないものを知ることとなってしまった。
「射精 る······ッ」
「·········ぁ······ッ」
目の前が一瞬、暗転する。
それが意識を失う一歩手前だと、ナカに熱いものが迸るのを感じながら、どことなく思っていると、ふっとマフラーを絞める手が緩められた。
途端、気道が確保でき、咳き込む。
「怖かった······? 死ぬかと思ったくらい、怖かった······?」
「······は、······ぁ、ごほっ、ごほごほ!」
「そう······。でも、こんなに苦しいことをされても、葵は悦ぶんだね」
穏やかに笑って、一旦抜こうとする碧人の手を震える手でどうにか掴んだ。
不思議そうな顔をする夫の手を、マフラーが巻かれたままの首元に置いた。
「······ねぇ、今度は······あなたの、手で······」
最後まで言う気力がなく、しかし、察した様子の碧人は、恍惚に頬を染めた。
「お仕置きにならないじゃないか。本当、葵は悪い子だ······」
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