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私から見た彼らは10
「俺はどんな場所でだって、帝を抱きたいよ」
耳元で囁かれて、朝霧の背骨が溶けたようにたわむ。
朝霧は夏川の手を借りて、既に片付けられ、何も乗っていない机の上に座りこんだ。
「膝をたてて、足を開くんだ」
顔を真っ赤に染めて、朝霧が言われた通りにする。
上体が倒れないように、両手を後ろについた。
「まだ、ここ緩んでいるね」
夏川が朝霧の蕾に触れ、指を入れる。
マスターが来る前に、何度か体を重ねていたおかげで、大した抵抗もなく、そこは夏川の指を受け入れた。
「ああっ」
朝霧が首を振って喘ぐ。
夏川は自分の掌にローションを垂らすと、今度は指を二本、朝霧の中に入れた。
「ほら、どうして欲しい? 」
夏川が朝霧の前立腺を揉みながら、尋ねる。
「あっ、もう入れてっ」
「何を? 」
朝霧は答えずに、夏川の股間を熱のこもった眼差しで見つめた。
夏川のそこは既に大きく盛り上がっている。
「帝、今ここでは俺達2人きりなんだよ? 俺は帝の望むものをあげたいし、下品な言葉で帝がそれを叫んでくれると、俺としてはもっと興奮するんだけど」
朝霧はごくりと唾を飲んだ。
朝霧が、マスターと話したことをしっかりと覚えていたら、夏川が自分の記憶の上書をしようとしているのに気付いただろう。
しかしマスターと話していた時の朝霧はかなり酔っていて、その時の記憶はほぼ飛んでいた。
「んっ、俺が、そういうこと言うのが好きなの? ああっ」
前立腺を押されながら、乳首を噛まれ、朝霧はのけ反った。
「そうだよ。帝が大きな声で喘ぐ度、俺もイッちゃいそうになる」
夏川がべろりと朝霧の頬を舐めた。
途端に、朝霧の声のボリュームが上がる。
「あっ、イイ。リョウの指、気持ちイイ」
「指だけで良いの? 」
唆すような夏川の言葉に、朝霧が首を振る。
「いやっ、いや……大きいの欲しいっ」
夏川が焦らすようにゆっくりとジーンズのジッパーを下げる。
飛びだした赤黒いモノは既に蜜を零し、天をむいていた。
「あっ…ちょうだい。ソレ、欲しいっ」
朝霧が更に大きく足を開いたせいで、いつもは密やかに隠されている蕾が、夏川の眼下に晒される。
使い込んでいるはずの朝霧のそこはピンクで、濡れ、欲しがるようにわなないた。
「入れるよ」
夏川は朝霧の蕾に、屹立の先端を充てると、一気に自身を押しこんだ。
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