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私から見た彼らは11

「ああっ」  快楽から、朝霧の意識が一瞬飛ぶ。  朝霧の目尻に浮かんだ涙を、夏川が舐めとる感触で、意識が戻る。 「入れてどうして欲しい? このままでいい? 」  朝霧が首を振る。 「ぐちゅぐちゅって…ナカぐちゅぐちゅってして。奥もトントンって…それで一番奥に熱いのかけてっ」 「了解」  朝霧の幼い話し方があまりに可愛らしく、夏川が目を細める。  夏川は一旦、屹立が抜けるぎりぎりまで引き抜くと、また奥まで突き入れた。 「あっ…あああんっ、んっ、ふ」  夏川の逞しい腰に、朝霧が足を絡ませる。 「イイ? 帝」  コクコクと朝霧が頷く。 「良くて、死んじゃう。お腹の中、溶けちゃいそう」  朝霧の言葉に、夏川の屹立は更に太く硬くなった。 「ああ、んっ」  あまりの快楽に意識を失いかけた朝霧の頬を、夏川が軽く叩く。 「ほら、帝。ちゃんと俺が入ってるとこ見てて」  朝霧が虚ろな視線を下肢に向ける。  夏川の逞しいモノが引き抜かれる度、朝霧の媚肉がまとわりつき、離すまいとしているようだった。  あまりにみだりがましい光景に、朝霧の体は一気に熱くなり、突き入れた夏川のモノをギュッと締めつけてしまう。 「ん、帝。一回だすよ」  夏川が白濁を朝霧の奥に撒く。  ぶるりと体を震わせ、朝霧も達する。  朝霧の薄い腹の上は、もう己の蜜でぐしょぐしょだった。  中に馴染ませるように、夏川はゆるりと腰を回し、朝霧の首筋に何度も吸いついて、痕を残した。  うっとりと朝霧は熱い吐息を漏らす。 「この体勢じゃ、奥のつきあたりまで入れられないね。帝、俺の首に掴まって」  言われた通りにすると、夏川が朝霧の尻を両手で掴んだ。 「よいしょっと」  夏川が朝霧の腰を持ち上げる。 「ああああん、あんっ」  先ほどよりも奥に夏川を感じた朝霧が叫ぶ。  そんな朝霧を宥めるように、夏川はその耳朶を優しくしゃぶる。

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