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私から見た彼らは12

「一番奥に欲しいんでしょ? 」  夏川の問いに、朝霧が頷く。  夏川がにっこり笑った。 「ハメてあげる」  腰を大きくグラインドさせ、先端を朝霧の結腸に潜りこませる。 「ああっ、あーあーイッ」  朝霧はその衝撃で、また白濁を漏らしていた。  朝霧の腹を見て、夏川がくすりと笑う。 「もう帝の精液、ほとんど透明になっちゃったね。おしっこは平気? 」  朝霧が首を振る。 「したくなったら教えてね。俺のをハメながらおしっこしている帝が見たいからさ」  夏川の言葉を想像したのか、朝霧の後孔がきゅんと締まる。  夏川はくすりと笑うと、下から突き上げながら、歩き始める。 「あー、俺もまたでそう。いい? 帝」  朝霧は何度も頷いた。 「奥っ、奥にかけて」 「分かったよ」  譫言みたいな朝霧の言葉にも、夏川は律儀に返すと、腰を思い切り突き上げた。 「ああっ、やっ、イイ」  朝霧は腹の最奥に熱さを感じると同時に、体を痙攣させ始めた。 「ださずにイッてる? 」  朝霧の顔を夏川が覗きこむ。  虚ろな瞳で、快感に耐えるように口元を引き結んだ朝霧は何も答えなかった。  そのまま朝霧は何度かびくんと体を震わせると、やがて動かなくなった。  夏川はそのまま寝室の扉を開け、朝霧をベッドにそっと横たえた。  夏川が朝霧の額にキスを落とす。 「おやすみ。後はやっておくから、寝ていいよ」  目を閉じている朝霧からは既に寝息が聞こえ始めていた。  夏川はそんな朝霧の髪を何度も撫でた。 「元カレのことなんて早く全部忘れて。俺のことだけ考えて」   夏川のいつもの様子からは考えられないほど、その言葉は自信なさげに寝室に響いたのだった。

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