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第66話
朝霧は火照った体を、ゆっくりと伸ばした。
隣では満足そうな顔をした夏川が、朝霧の自ら発光しているように白い背を撫でている。
朝霧と夏川が交際を始めて、三か月。
特に大きな喧嘩もなく、週末どころか時には平日までも、2人は一緒に夜を過ごすようになった。
恋に臆病な朝霧がこうやって過ごすことが当たり前と思えるようになるまでには、夏川の並々ならぬ努力があった。
朝霧はもっと一緒に居たいと思っても、変に遠慮したり、意地を張ったりして素直にそれを口にだせる性格ではない。
夏川はそんな朝霧の性格をフォローするかのように、もっと泊まりに来てくれ。帰って欲しくない。ずっと一緒にいたい。など、情熱的で直接的な言葉をありったけ口にした。
そんな言葉に対してどうせ過去の恋人にも同じ様に言ってきたんだろうと朝霧はなかなか心を開かなかったが、夏川の粘り勝ちで結局今は半同棲のような形に落ち着いている。
「水、飲む? 」
「ああ」
朝霧が頷くと、夏川はベッドサイドに置いてあったペットボトルを手に取り中身を口に含むと、そのまま口づけた。
何度もそれを繰り返すせいで、朝霧の体はまた熱を帯びていく。
ペットボトルが空になると、夏川はそれをベッドの下に投げ捨てた。
夏川が噛みつくように朝霧にキスをする。
朝霧はそのキスに応え、大きく口を開けると、入りこんできた舌に、自らの舌を擦りつけた。
「くぅん」
鼻に抜ける声で甘く鳴く朝霧の下肢に夏川は手を伸ばすと、狭間の濡れた蕾を撫でた。
朝霧が息を飲む。
さっきまで夏川の熱を受けとめていたソコは指を入れると媚びるようにまとわりついてくる。
「帝のココ、すっげえ熱い」
「ん」
夏川は朝霧の頬をべろりと舐めあげる。
朝霧はそんな夏川に甘えるように鼻先を逞しい首筋に擦りつけた。
「熱くて、濡れてて……ココに俺のを入れたら」
夏川が目元を赤く染める。
朝霧は口角をあげると腹に押しつけられている長大なモノを掴んだ。
「入れたら、どうなるんだ? 」
朝霧がゆったりと硬くなった屹立を撫でる。
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