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第67話

 最近はこうやって朝霧が主導権を握ることも少なくない。  自分の手で煽られ、眉を寄せ、荒い息をつく夏川が、朝霧は可愛くて仕方なかった。  愛しいという想いが朝霧の胸に満ちる。   しかし意地っ張りな朝霧が、そんな気持ちを口にだすことは滅多にない。  夏川の屹立の先端の穴を、親指の腹で強く擦ると、夏川はお返しとばかりに、朝霧のナカのしこりを指で叩く。 「んっ、はぷっ」  朝霧は堪らず、目の前の厚ぼったい唇を求めた。  口づけと朝霧の蕾から似たような水音が漏れる。 「上、乗れる? 」  問われ、朝霧は夏川の割れた腹筋に跨った。  腰をあげ、灼熱を自ら蕾に押しあてる。  一気に腰を降ろした。 「あっ、あああっ」 「帝」  ぺたりと尻をつけ、涙目の朝霧に夏川が手を伸ばす。  朝霧が上半身を倒すと、夏川はその華奢な体をぎゅっと抱きしめ、口づけた。 「んっ…ふっ、はあっ」  夏川がゆっくりと下から突き上げ始める。  奥をトントンと突かれ、朝霧は快楽から鳥肌をたてた。 「イイ。それ、イイよぉ」  夏川は朝霧の胸に手を伸ばすと、しゃぶられすぎたせいで赤く腫れてしまった乳首を、何度も引っ張り、指の先で捩った。 「あんっ。イイっ」  乳首を弄られる度に、朝霧の屹立の先端からはとろみのある液体が溢れた。  そんな朝霧の耳元で夏川が囁く。 「俺も最高にイイよ。帝、すげえ締めてくるんだもん。奥、突く度に搾り取られそうになる」 「そんなことしてない」  口を尖らせる朝霧に、夏川は声をたてて笑うと、本格的に腰を使い始めた。 「あっイク。でる、でるぅ」  夏川が激しく突きあげると、朝霧の華奢な体は何度も跳ねた。  それを押さえつけるように、夏川は朝霧の体を強く抱きしめた。 「死んじゃう。それ、死んじゃう」  奥を突かれる度、朝霧ははあはあと熱い吐息を零す。 「帝、おしっこは? さっきビールたくさん飲んでたでしょ? 」  夏川の言葉のせいで、朝霧はふいに尿意を覚えた。 「トイレ……行く」  朝霧は焦って体を離そうとしたが、拘束している夏川の腕は緩まない。

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