84 / 241
第67話
最近はこうやって朝霧が主導権を握ることも少なくない。
自分の手で煽られ、眉を寄せ、荒い息をつく夏川が、朝霧は可愛くて仕方なかった。
愛しいという想いが朝霧の胸に満ちる。
しかし意地っ張りな朝霧が、そんな気持ちを口にだすことは滅多にない。
夏川の屹立の先端の穴を、親指の腹で強く擦ると、夏川はお返しとばかりに、朝霧のナカのしこりを指で叩く。
「んっ、はぷっ」
朝霧は堪らず、目の前の厚ぼったい唇を求めた。
口づけと朝霧の蕾から似たような水音が漏れる。
「上、乗れる? 」
問われ、朝霧は夏川の割れた腹筋に跨った。
腰をあげ、灼熱を自ら蕾に押しあてる。
一気に腰を降ろした。
「あっ、あああっ」
「帝」
ぺたりと尻をつけ、涙目の朝霧に夏川が手を伸ばす。
朝霧が上半身を倒すと、夏川はその華奢な体をぎゅっと抱きしめ、口づけた。
「んっ…ふっ、はあっ」
夏川がゆっくりと下から突き上げ始める。
奥をトントンと突かれ、朝霧は快楽から鳥肌をたてた。
「イイ。それ、イイよぉ」
夏川は朝霧の胸に手を伸ばすと、しゃぶられすぎたせいで赤く腫れてしまった乳首を、何度も引っ張り、指の先で捩った。
「あんっ。イイっ」
乳首を弄られる度に、朝霧の屹立の先端からはとろみのある液体が溢れた。
そんな朝霧の耳元で夏川が囁く。
「俺も最高にイイよ。帝、すげえ締めてくるんだもん。奥、突く度に搾り取られそうになる」
「そんなことしてない」
口を尖らせる朝霧に、夏川は声をたてて笑うと、本格的に腰を使い始めた。
「あっイク。でる、でるぅ」
夏川が激しく突きあげると、朝霧の華奢な体は何度も跳ねた。
それを押さえつけるように、夏川は朝霧の体を強く抱きしめた。
「死んじゃう。それ、死んじゃう」
奥を突かれる度、朝霧ははあはあと熱い吐息を零す。
「帝、おしっこは? さっきビールたくさん飲んでたでしょ? 」
夏川の言葉のせいで、朝霧はふいに尿意を覚えた。
「トイレ……行く」
朝霧は焦って体を離そうとしたが、拘束している夏川の腕は緩まない。
ともだちにシェアしよう!