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第68話
「連れていってあげる」
「えっ? 」
夏川は朝霧と繋がったまま、上半身を起こすと、そのまま立ち上がった。
「ああっ、やあっ」
更に深いところを突かれ、朝霧は弓なりに背を反らせた。
夏川が歩く度、漏れそうになり、朝霧は唇を噛みしめ、夏川の肩を叩いた。
「早くっ」
「はいはい」
「急いでっ」
「はいはい」
朝霧はわざとゆったりと歩く夏川に腹が立って、首筋に噛みついた。
夏川は一瞬顔を顰めたが、直ぐに笑顔になった。
「我慢させられるの好きなくせに」
夏川の言葉に朝霧は反論できなかった。
尿意を我慢しながら奥を突かれるのは、認めたくはないが、何度も絶頂を極めるほど気持ち良かった。
「帝、ださずに何度もイッたろ? 」
にやりと笑いながら指摘され、ばつの悪い朝霧は眉を寄せると、夏川の口を封じるみたいに音をたてて口づけた。
「待って。そっちトイレじゃない」
浴室の扉に手をかけた夏川に朝霧が目を見開く。
「我慢できないんでしょ? 」
夏川はそのまま浴室に入り、にっこりと笑った。
「だしていいよ」
朝霧は夏川に抱えられたままぶんぶんと首を振った。
夏川には何度も自分が放尿するところを見られているが、こんな体勢では初めてだった。
このままいたしたら、夏川に自分の放ったモノをかけてしまう。
「降ろして」
「ダメ。このままして」
命令口調で言われると、朝霧の背筋がぞくりと震えた。
「本当にでちゃうよ? 」
朝霧が眉を寄せる。
「うん。帝の可愛いとこ見せて? 」
夏川に言われ、朝霧は泣きだしそうな表情を浮かべた。
すぐにしょわしょわと下肢から聞こえ始める。
羞恥から顔を真っ赤に染め、唇を引き結んでいる朝霧の表情は、夏川の劣情を大いにそそった。
漏らしながら、中を無意識に締め付ける朝霧が可愛らしくて堪らなかった。
夏川は放尿中の朝霧の顔中に何度も口づけた。
ついに泣きだした朝霧を抱えたまま、温いシャワーの下に夏川は歩いていく。
その唇を貪りながら、夏川は片方の手で、朝霧の腹を清めるみたいに撫でた。
夏川がシャワーを止める。
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