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第215話
「お腹の中…びくびくって気持ち良くて。俺…それだけで溶けちゃう。ああっ」
甲高く喘いで、朝霧が白濁を夏川の腹に撒く。
「帝もすごいでたね。こんなに飛んだよ」
夏川の顔まで白濁は飛び散り、朝霧は恥ずかしさで全身をピンク色に染めた。
「ごめん、リョウ」
朝霧は汚れた夏川の頬をぺろぺろと舐めて綺麗にする。
その途端、中のモノがびくりと震え、また硬くなる。
「あぅ、またおっきくなった」
「うん、帝がエロくて、可愛いから。おっきくなっちゃった」
夏川は上半身を起こすと、朝霧の体から、一旦自身を引き抜いた。
真っ赤な蕾からとろとろと白濁が漏れる様は煽情的で、思わず夏川はごくりと唾を飲んだ。
朝霧をうつ伏せにすると、ひくつく蕾を夏川が撫でる。
「今度はバック? 」
「好きだろ? バック」
「リョウとするなら何でも好き」
「可愛い奴」
夏川は朝霧の首筋に何度も吸いつき、キスマークを大量に残すと、再び熱い中に入っていった。
「んー、あ、ソコ擦れて、イイ。んっ」
鼻に抜ける甘い声を漏らしながら、朝霧はのけ反った。
「体起こすよ」
夏川は朝霧の膝裏を掴むと、そのまま胡坐をかいた自分の腿に朝霧を乗せた。
「あうっ、深いっ」
「深いの好きだろ? 帝の奥が俺の先っぽにいやらしく吸いついてくるよ」
「うんっ。好きっ、好きぃ」
お互いの舌先を絡め合いながら、夏川が腰を動かし始める。腰を打ちつけるたびパチュパチュと水音が響く。
「音羽、ちゃんと見てるか? 」
その言葉で朝霧は音羽の存在を思い出した。
音羽は言われた通り椅子に座って、こちらを凝視していた。
その下半身は何も身につけていなかったが、赤ん坊のような性器はしなだれたままだった。
「ああ。俺の……俺の帝君が……天使が、汚されて娼婦になってしまった」
音羽は泣いていた。
「いい加減現実見ろよ」
夏川が朝霧の背後でため息をつく。
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