237 / 241

第215話

「お腹の中…びくびくって気持ち良くて。俺…それだけで溶けちゃう。ああっ」  甲高く喘いで、朝霧が白濁を夏川の腹に撒く。 「帝もすごいでたね。こんなに飛んだよ」  夏川の顔まで白濁は飛び散り、朝霧は恥ずかしさで全身をピンク色に染めた。 「ごめん、リョウ」  朝霧は汚れた夏川の頬をぺろぺろと舐めて綺麗にする。  その途端、中のモノがびくりと震え、また硬くなる。 「あぅ、またおっきくなった」 「うん、帝がエロくて、可愛いから。おっきくなっちゃった」  夏川は上半身を起こすと、朝霧の体から、一旦自身を引き抜いた。  真っ赤な蕾からとろとろと白濁が漏れる様は煽情的で、思わず夏川はごくりと唾を飲んだ。  朝霧をうつ伏せにすると、ひくつく蕾を夏川が撫でる。 「今度はバック? 」 「好きだろ? バック」 「リョウとするなら何でも好き」 「可愛い奴」  夏川は朝霧の首筋に何度も吸いつき、キスマークを大量に残すと、再び熱い中に入っていった。 「んー、あ、ソコ擦れて、イイ。んっ」  鼻に抜ける甘い声を漏らしながら、朝霧はのけ反った。 「体起こすよ」  夏川は朝霧の膝裏を掴むと、そのまま胡坐をかいた自分の腿に朝霧を乗せた。 「あうっ、深いっ」 「深いの好きだろ? 帝の奥が俺の先っぽにいやらしく吸いついてくるよ」 「うんっ。好きっ、好きぃ」  お互いの舌先を絡め合いながら、夏川が腰を動かし始める。腰を打ちつけるたびパチュパチュと水音が響く。 「音羽、ちゃんと見てるか? 」  その言葉で朝霧は音羽の存在を思い出した。  音羽は言われた通り椅子に座って、こちらを凝視していた。  その下半身は何も身につけていなかったが、赤ん坊のような性器はしなだれたままだった。 「ああ。俺の……俺の帝君が……天使が、汚されて娼婦になってしまった」  音羽は泣いていた。 「いい加減現実見ろよ」  夏川が朝霧の背後でため息をつく。

ともだちにシェアしよう!