16 / 51

―美少年達の危険な宴―

咲夜は葉月を冷たい視線で見つめた。 その瞳はまるで、氷のように冷たく。 見るものを漆黒の闇へと落とすような 何処までも深い闇のような瞳だった。 彼は怯える葉月をまるで"モノ"としか みていないようだった。 咲夜は葉月の上でせせら笑いを浮かべた。 「どうやって俺にいじめて欲しい?」 「ん?答えて見ろよ」 咲夜はそう言うと片手で自分の顔をそこで押さえながら。 ククッと笑いを浮かべた。 咲夜に怯える葉月は言い返すにも出来ない状況だった。 咲夜はベットの脇に置いてあるバックから、 ある物を取り出すと。 それを葉月の頬に突きつけた。 冷たくヒンヤリとする感覚が、葉月の頬に伝わる。 葉月はそれを見ると顔をこわばらせた。 「何がいい?輪姦?強姦?それとも凌辱?」 「あ、強姦は前にやったから…」 「葉月ちゃんは凌辱系がいいか?」 「おまえ俺に凌辱されるの好きだよな?」 咲夜は葉月の頬に刃物を突きつけると、 それとなく狂気じみた発言をした。 それを見ていた3人は、咲夜の常軌を逸した行動に息をのんだ。 いきすぎた行動に水霧は止めに入った。 「おい!咲夜止めとけよ」 水霧は咲夜にそう言った。 咲夜の下では葉月は刃物に怯えて。 体を小さく小刻みに震わせたのだった。 止めに入った水霧の手を咲夜は振り払った。 「邪魔すんなよ水霧っ!!」 咲夜は強い眼光で睨み返した。 「こいつは今、俺とじゃれてるだけだろ?」 「てめぇはてめぇの"玩具"と仲良くそこで、大人しく遊んでればいいんだよ!」 「いいか!俺に偉そうに指図するなっ!!」 咲夜はナイフを水霧に向けて、 癇癪をおこして怒鳴り散らしたのだった。 「こいつは俺の"玩具"だ!」 「俺がこいつをどうしようが、言われる筋はねー!!」 咲夜はそう言うと、怯えて泣く葉月の頭の髪を掴んで頭を上に向かせた。 「こいつだって俺と楽しんでるんだよ」 「そこの上目使いばかり使うガキとは、 中身がちげーんだよ!中身がなっ!!」 咲夜は葉月の顔を自分の方に向かせた。 「なぁ、葉月ちゃん」 「お前も俺と楽しんでるよなぁ?」 咲夜の冷たい狂気のような視線に葉月は、怯えて言葉をつまらせた。 水霧は咲夜に言った。

ともだちにシェアしよう!