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―美少年達の危険な宴―

咲夜の狂気じみた行動に友也はカメラを 回すのを止めようとした。 カメラを回すのを止めようとした時、 咲夜は友也の胸ぐらをいきなり掴んだ。 「何お前カメラ回すの止めようとしてるんだ?」 「俺様の許可無しに勝手にカメラ止めても、言いと思ってるのか?」 咲夜は強い眼光で友也を見た。 漆黒のような深い瞳に友也は怖じ気づく。 「…だってこんなの楽しくないだろ?」 友也は言葉を濁しながら咲夜にそう言った。 「何だよ?テメーも水霧の肩をもつ気かよ?」 咲夜は胸ぐらを掴むと、自分の顔を寄せて友也の顔をのぞいた。 友也は震える声で言った。 「…俺は…べつに」 友也は怖じ気づきながら咲夜に言い返した。 「何だよ友也」 「言いたい事があるならハッキリしろよ!?」 咲夜がそう言うと友也は勇気を振り絞って咲夜に言った。 「…葉月ちゃん泣いてるだろ!」 「その辺で止めとけよ咲夜っ!!」 「こんな画像なんて撮っても俺は全然面白くない!!」 友也は意をけして、咲夜に抗議した。 「…もう止めようぜ」 友也は持っているハンディカメラを止めた。 …――その瞬間。 友也の腹に咲夜の拳が、突如入った。 一瞬の出来事に友也は呼吸が出来なくなり。 そこに立っている事さえも出来なくなった。 咲夜は友也のみぞおちめがけて、拳で強く殴ったのだった。 足元から崩れて地面に手をつくと、友也をうえから咲夜は見下ろした。 そして咲夜はしゃがみこむと友也の耳元で言った。 「どうだ友也。面白いだろ?」 「テメェだって散々葉月を凌辱した癖に 今さら生意気な口を俺に叩くんじゃねーよ」 咲夜の言葉に友也は顔が青ざめる。 「ザーメンまみれにしやがったのは、どこのどいつだ?」 「これじゃあ、葉月の可愛い顔にキスが出来ないじゃねーかよっ!!」 咲夜はそう言うと、友也の頭を掴んで床に頭をガンと叩きつけたのだった。 友也の額からは血が少し、滲んできた。 恐怖が巻きつく咲夜やの前では、さすがの友也もヘラヘラと笑い返すしかなかった。 咲夜は友也に言った。 「確か始めに楽しめって言ったの誰だっけ?」 「最後までこれに参加しなきゃいけないって言ったの誰だっけなぁ?」 咲夜の言葉に友也は答えた。 「……俺です」 「あ~そうだ、お前だ!」 「どうだ友也。楽しくなって来ただろ?」 「……はい」 友也は咲夜にそう返事を返したのだった。

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