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―美少年達の危険な宴―
友也はふたりに悪口を言われながらも、
聞かないフリをした。
友也は冷蔵からジュースを取り出すと葵にオレンジジュースを渡した。
「はい!」
葵にオレンジジュースを渡すと葵は友也に言った。
「僕、水霧君と同じお酒がいいな~」
葵がそう話すと友也は言った。
「だっ…ダメだよ!」
「柊は俺と同じ未成年だろ?」
友也が強気で言い返すと葵は友也に言った。
「じゃあ僕は駄目で、あの2人は良いの?」
葵の鋭いツッコミに友也はそこで急に言い返せなくなった。
葵に反論された友也を2人はテーブルからクスクス笑った。
「いいよ僕。カクテルにするから!」
葵がそう言うと友也は葵にジュースを進めた。
「…オレンジジュースにしなよ」
「友也君しつこい!」
水霧はテーブルから友也に鼻で笑った。
「葵にフラれてやんのアイツ」
「マジだせぇ~」
水霧はそう言って友也に笑った。
葵は友也に飲んであげると言って、
オレンジジュースをそこで受けとると。
ジュースのフタを開けて、それを友也に
バシャッとかけた。
葵にオレンジジュースを引っ掻けられると友也は半笑いをした。
「おっ…俺の服」
呆然と立ち尽くす友也に咲夜は笑いながら言った。
「友也、そのTシャツカッコいいな!」
「お前そのTシャツさっき白じゃなかったか?」
咲夜にそうツッコミを言われると、友也はヘラヘラと笑うしかなかった。
葵は水霧の方に行くとハイタッチをして、そのまま水霧の膝の上に股がってふたりはキスをした。
「やるな葵!」
水霧がそう言うと葵は言った。
「だってぇ~友也君、超ウザイんだもん」
葵がそう言うと水霧は友也に言った。
「友也、お前ウザいだってさ!」
水霧にそう言われると、友也はヘラヘラと笑い返した。
咲夜は笑いながら言った。
「なあ、こいつも今日から」
「ハチ公ってあだ名にしね?」
「忠犬ハチ公っていたよな?」
水霧はビールを飲みながら咲夜に言った。
「あぁ。あの映画の忠犬ハチ公ね」
「忠犬はご主人様に忠実だからいいんじゃね?」
水霧がそう言うと葵は友也に言った。
「ねぇ、友也君ワンって言って?」
葵がそう言うと友也はヘラヘラ笑いながら、
犬のようにワンと吠えたのだった。
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