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―美少年達の危険な宴―

友也が犬のように吠えると、3人は友也にゲラゲラと笑ったのだった。 「もうあっち行ってろよ、ハチ公!」 咲夜がそう言うと友也は奥の部屋へと消えた。 友也がその場からいなくなると、3人は ヒソヒソ話をした。 「やっぱりアイツ馬鹿だよな」 「つーかIQ低すぎ!」 「なんで咲夜あんな奴入れたんだよ?」 水霧がそう言うと咲夜はふたりに言った。 「あ~、お前達に言わなかったか?」 「この"企画"立てたのアイツだから」 咲夜がそう言うと2人は驚いた。 「えっ!そうなのかよ…!?」 「俺てっきりお前が立てたのかと思った…」 水霧がそう言うと、葵も頷いた。 咲夜はタバコを吹かしながら2人に言った。 「"企画"がなきゃ俺だってアイツとは仲良くつるんだりはしねーよ」 「まぁ、俺は最初から何でもいいけどな!」 咲夜はそう言うとタバコの火を灰皿で消した。 3人がヒソヒソ話を続けていると、友也は遠くでその話を何気なく聞いていた。 友也は椅子に座ってカメラの調整をし終えると。 そこで暫く黙り込み、ふいに椅子から立ち上がると。 ハンディカム片手にベットのうえで、気を失っている葉月を録画した。 録画しながら、友也は葉月に息を荒くしてハァハァすると。 気を失っている葉月に向かって、ブツブツ何かを呟き。 そして、いきなりベットの脇を友也はガンと蹴ると。 気を失っている葉月の顔にツバをはき飛ばしたのだった。

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