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4.※イラマチオ
独り言にも似た問いかけは、責められて喘ぐ声によってかき消された。
事の発端は、カリ首辺りにピアスを付けようとしたことだった。
葵人に似合うピアスを見つけ、喜 んでくれると思っていたのに。
⋯⋯というのは建前で、自分だけだった葵人を、子ども達にさらには愛想を振り撒いているのが赦せなくて、独り占めしたかったというのが大きな理由だった。
拒んだのをきっかけで、"お仕置き"と称し、寝ている間に自分しか知らない場所へと連れて来たのだ。
何をされようが、こうされるのが当たり前だと思っているような、全く起きる気配のない眠ったままの葵を永遠に等しい時間を見ているのも良かったが、起きた時、寝る前とは違う場所に連れてきて、状況を全く理解が追いついていない様子で当惑している姿も見るのも、この上なく愉しく思える。
そんな葵に何か言うわけでもなく、浣腸してあげたり、口寂しくしているように見えた口に碧人の精液を含ませてあげたり。
その都度、「なんで、そんなこと⋯⋯!」と悲鳴に似た声を上げたり、苦しそうな声を漏らしたり、様々な、自分にしか見せない反応を見せてくれるのだから、たまらない。
時々、体を跳ねさせる葵人の口枷を外し、口を開かせた。
「ほとんど飲んじゃって⋯⋯。飲んじゃダメって言ったじゃないか。もしかして、飲みたいほど僕の精液が欲しかったっていうの⋯⋯? だったら、喜んであげるね」
「や、ひゃだ⋯⋯っ、んッ!」
葵人の後頭部を掴み、前屈させるような姿勢を取らせると、晒した昂りを口に入れてあげた。
自分で動かすのが難しそうだから、碧人が腰を動かすと、悲鳴にも苦しそうにも聞こえるくぐもった声を出していた。
その声が段々と嬉しそうに聞こえ、碧人はその声に刺激され、腰を速める。
腹の奥底から疼きが頂点に達するのを感じる。
「葵、射精 すよ⋯⋯っ」
喉奥にすると飲みかねないと、先端だけ含ませた状態にすると、葵人の口に放った。
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