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第3話
教鞭は、胸の中心を辿る。
「ここが心窩。みぞおちとも言うな」
教師はそこをぐりぐりと押した。
「あッ、やめ…っ」
少年は顔を歪める。
教鞭はその下を辿る。
「ここが上腹部。何だお前、腹筋が全くついてないじゃないか。サッカー部だろう?」
そう言うと、柔らかそうな腹を教鞭でつんつんとつつく。
「くっ、ぁ、ん…」
少年は嫌そうに身体をよじった。
「ここが臍部。へそだな」
少年の形の良い臍を教鞭がぐりぐりと穿る。
「んぁぁ、っくぁ…」
「なんだ?臍が気持ちいいのか?ずいぶんいやらしい身体をしてるな」
教鞭は更に下に向かう。
「ここが鼠径部」
「やぁ、ん、ぐりぐりしたら…っ」
「腰を動かして、いやらしいな。パンツが邪魔だな」
「あっ!待っ…」
少年が防ぐ前にパンツが降ろされた。
「やだぁ!」
後ろで縛られて動かせない手の代わりに、両足を内股にして必死で股間を隠そうとする。
静かな教室に、ゴクリと生唾を飲む音と、スマホのシャッターを切る音とが聞こえた。
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