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第11話 次にすること

 ふざけているように見えて、やっぱり沖田は優しいんだな、と思った。  恥ずかしいけど、やっぱり楽しいのは沖田のアイデアのお陰だ。  最後の一切れを沖田は自分で口に咥えると、広瀬に反対側から食え、と言う。  真ん中まで食べると唇が触れる、という宴会の罰ゲームみたいな食べ方だ。 「真ん中のエビは隼人にやる。トマトは俺だ」  もごもごとかじりながら、そんな子供じみたことを言って広瀬を笑わせる。  ここは沖田に乗せられておこう、と広瀬も反対側からムキになってかじっていくと、お約束のように真ん中で唇が触れた。  バカバカしいけど幸せだ。  沖田は恋人との時間の楽しみ方を知ってる。  他の誰かともこんな時間を過ごしてきたのだろうか、と想像すると、広瀬は胸がチクリと痛んだ。  美鈴の言っていた元恋人はモデルだと言うから、きっと自分なんかよりルックスのよい恋人だったんだろう。  でも、今だけは沖田は自分のモノだ。  今日が終わるまで遠慮なんてしない、広瀬は思い切り沖田に甘えてみよう、と思っていた。  食べ終わった後の食器を流しに運んで、広瀬が洗い物を始めると、沖田はすぐ後ろに立って広瀬を抱きしめてくる。 「食事は済んだし、この後の予定は?」  抱きしめながら首筋に唇を押しあてて囁いてくるので、広瀬は何度も食器を落としそうになった。  唇の触れているところが、熱くなって痺れるような感覚が走る。 「映画でも観るか、それとも一緒に風呂にでも入るか……」  囁きながら、沖田は広瀬の胸のあたりに手を這わせ、シャツの上から小さな目印を探し当てた。  広瀬は思わず、あっ、と小さく声を上げて洗っている手を止めてしまう。 「見つけた」  両方の胸の突起を布ごしに指先で撫でられただけで、広瀬は身体を震わせてしまう。  背中が痺れるような甘い感覚が広がった。  そこを撫でられて唇が首筋を這うと、広瀬はもう洗い物どころではなくなって、沖田に身体を預けてしまう。   「早く決めないと、また俺が決めてしまうぞ」  片手で胸を弄りながら、もう片手が広瀬の下半身へと向かう。  広瀬の中心は今しがたの刺激で大きくなりはじめている。 「あっ先生……ダメっ」 「隼人……最近出してないだろう」  沖田はクスっと笑って広瀬を抱きすくめながら、固くなった広瀬の中心を確かめるように撫でまわした。  ずっと沖田と一緒に寝起きしていたのだ。  広瀬はもともとこういうことに淡白だと思っていて、自分で出したりすることもあまりない。  前にいつ出したかも覚えていないぐらいだ。 「タイムアウトだ。次にすることは決まった」  沖田は広瀬が身動きできないようにぎゅっと後ろから抱きかかえると、あっという間にズボンのファスナーを降ろして、広瀬のモノを引っ張り出してしまった。 「暴れるな……こんなに大きくして、出さないとダメだろう」  低い声で耳元へ囁かれると、広瀬は体中の力が抜けてしまう。  沖田の手で扱かれている広瀬のモノはすでに先走りの蜜が溢れ、ぐちゅぐちゅと音を立てながらますます固くなった。 「隼人……こっち向いて」  沖田に言われるまま向かい合うと、キッチンのシンクに手をついて身体を支える。  羞恥心をこらえて、広瀬は思い切って沖田の手に身体を預けてみようと思った。  恋人になってみたいと言ったのは自分だから、言うとおりにしてみないとダメなんだ。 「そう、そのままおとなしくしてろよ」  沖田は広瀬に笑いかけると、その場にひざまづいてためらいもせずに、それを口に含んだ。 「あっ先生っ……そんなことっ……ああっ」  手で触られただけでも衝撃だったのに、あの沖田がひざまずいて自分のモノを舐めているなんて信じられない。  あっと言う間に広瀬は激しい快感に飲み込まれて、追いつめられていく。  沖田は追いつめ方をよく心得ていた。  ぐるりと舌で舐めまわして、くちゅっと唇で扱くことを繰り返す。  経験値が違いすぎるのだ。  抵抗も我慢もできるはずがない、と広瀬は簡単に屈してしまった。 「先生っ……出るっ……出ちゃうっ」  膝が震えて今にも崩れ落ちそうになっている広瀬の腰を支えるように沖田は抱きしめる。 「出していいぞ、我慢するな」  強く吸い上げられながら、先端に舌を差し込まれて、広瀬は弾けるように達した。  あまりの快感にびくびくと下半身が震えて、へなへなとその場に座り込んでしまう。  沖田の口の中でイってしまったのが申し訳なくて、まともに顔を見れなかった。  沖田は満足そうに口元をぬぐうと、あろうことにも、食後のデザートだな、と言ってニヤリと笑う。 「先生……」 「どうした、気持ちよくなかったか」  広瀬は涙目で沖田の胸に顔をうずめた。  恥ずかしくて、どうしていいのかわからない。 「俺だけ……恥ずかしい」  自分だけ下半身がむき出しなのを急に思い出して、あわてて広瀬はズボンを引き上げる。 「お前だけじゃないぞ」  沖田は広瀬の手をとって、自分の中心へと導いた。 「次は俺だ。俺も長いこと出してない」    広瀬は一瞬、同じことを今度は自分がするのかと思ったが、沖田は広瀬を立たせると一緒にソファに座るように言った。  隣に座ると沖田は片手で広瀬を抱き寄せ、片手でファスナーを降ろして自分のモノを出して見せる。  広瀬は自分よりひとまわり大きくそそり立った沖田のモノに目が釘づけになった。 「お前は何もしなくていい。見ててくれ」  沖田の言葉に広瀬はさらに驚く。  トップスターの沖田が、自分のモノを扱いている姿などあり得ない……  沖田は広瀬のとまどいなど気にする風でもなく、広瀬の首筋に唇を押し当てながら自分のモノを扱き始めた。  しばらく広瀬は呆然とその様子を見ていたが、沖田の息が乱れ始めたのを感じると、見ている方が身体が熱くなってきた。  男が自分でヤっている姿など滑稽なだけだと思っていたが、沖田がヤっているとゾクっとするほどセクシーだ、と思う。

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