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第10話

 ブリートリアは、魔法技術大会一色に染まっていた。 いよいよ予選大会の開始が明日に迫り、準備期間中早々にミッションをクリアしたと豪語するものや、かたや未だペアが決まっていないものの悲哀など、さまざまな声が聞こえてくる。 俺とユウリは本日は調査はお休みだ。 ユウリは実家から寄越された魔法医との定期検診ということで、授業も休んでいる。 ……検診という名目で、何をされるのか、正直すごく気になる……。嫌なことされていないと良いけど。 なんてことを考えつつ、俺はおやつのチョコレートケーキを突いていた。 放課後のブリートリアの食堂に、人影はまばらだ。みんな予選に向けて動いているのだろう。 俺とユウリも、明日からは調査を再開する予定だった。 「ユウリ、大丈夫かな……」 昨日、俺とユウリはお互いの“秘密”を共有しあった。 ユウリが俺に心を開いてくれたのは大きな進歩だったし、俺がずっと妄想していた『ユウリきゅんルート』が奇しくも解放された気がした。 それはとても喜ばしいことだ。 しかし、ユウリが自由に生きるには、まずエリアースとの婚約を解消する必要がある。それに、ユウリの身体を侵食する“魔女化”の魔法も、そのままにしておけないと思う。 ハッピーエンドを迎えるには、大きな課題がたくさんある。 「……どうにか、したいな」 「何を?」 「え!? わっ! フェイリーカ! いつのまに!」 「いや、何回かアンタの前を通り過ぎたけど、挨拶もしてこないからムカついて」 「あ、うん……ごめん、ちょっと色々考え事してて。お疲れ様、今日はジェリコは一緒じゃないの?」 「ジェリコは新聞部の野暮用だってさ。僕たちは今日調査は休みにしたんだ」 そういうと、フェイリーカは俺の隣に座ってきた。彼の手にあるプレートには、たっぷりとクリームが添えられたチョコレートケーキと、これまた大きなサイズにカットされたキャロットケーキ、そしてバニラとチョコとストロベリーのアイスクリームが1つずつ乗っかっていた。 「……それ、全部食べれるの?」 「余裕だよ。ふふん、今日はジェリコがいないから少し多めに取れたんだ……何? アンタも僕の健康管理したいわけ?」 「いや、そういうわけじゃないよ」 「ふん、口やかましいのはジェリコとグランマだけで十分だよ」 フェイリーカはそういうと、もしょもしょとケーキを攻略し始めた。 俺はそんなフェイリーカを見ながら、自分のチョコケーキをちまちまと口に運ぶ。 黙っていると、俺はまたユウリの事について思考を巡らせはじめてしまう。 しばらくぼんやりとしていると、フェイリーカがおもむろに声を掛けてきた。顔をむけると、口の周りにケーキをつけた彼が、つまらなそうな表情で俺を見つめていた。 「ねぇ、今日はユウリはどうしたの?」 「……え、あぁ、ユウリは、今日は定期検診だって……」 「……ふーん、あれまだ続いてたんだ」 フェイリーカは憮然とした表情だ。 かつてユウリと同室だったフェイリーカは、定期検診のことを知っているようだった。 ……そういえば、初めてフェイリーカに会った時、彼は秘伝魔法や、ユウリの身体について口にしていた気がする。 「ねぇ、フェイリーカ、ユウリは前から定期検診を受けていたの?」 「うん。だいたい月に1度のペースでね。いつも予告なく来るから、僕との予定と何回かバッティングしたことあって、すごくムカついたんだよね」 あれはいまだに許してない、とフェイリーカは口を尖らせる。 ブリートリアは、たとえ親や兄弟でも気軽に面会が許可されない。 外出は許可制で、回数もふた月に一回が限度とされている。そんなブリートリアで、毎月一度のペースで訪問の身体検査とは、ラングス家はよほどユウリの身体を気にしているようだ。 「そんなに頻繁に検査するって、何か理由があるのかな……フェイリーカ、知ってる?」 「ユウリは……ラングス家にとって特別だから、でしょ」 「それは、エリアースの婚約者だから? それとも……ユウリの“身体”が、特別だから?」 「…………」 フェイリーカは無言で俺をじっと見つめる。 俺は、自分たちの周囲に人がいないことを確認し、その上で更に声を顰めた。 「……フェイリーカさ、前、俺に“ユウリの身体かラングスの秘伝魔法が目当てなのか?”って聞いてきたよね。フェイリーカは……ユウリのこと、秘伝魔法のこと、どこまで知っているの?」 「……それ聞いて、どうするの? そもそもあんたのこと、僕はまだ信じてないからね」 「ユウリの身体……もうだいぶ“変化”しているみたいなんだ……それに、秘伝魔法の副作用のせいで、体調も思わしくないみたい」 「……そう、ユウリはそこまで、アンタに話してるんだ。随分短時間で仲良くなったんだね」 「あはは、まぁ……色々あって……フェイリーカも、直接ユウリから聞いたの?」 そう尋ねると、フェイリーカは少し気まずそうな表情で、皿の上のケーキを突いた。 「僕は、ユウリから教えてもらったわけじゃないんだ。ただ、グランマが……ラングスの家に色々と協力を依頼されてて……」 「(フェイリーカの家って確か……)」 フェイリーカは、エルフと魔法使いの人間のハーフだ。エルフ族は魔法使いの始祖とも考えられており、総じてみな魔力量が多いらしい。 特に、フェイリーカの祖母、彼の言う『グランマ』は、近年もっとも力の強いエルフの魔女との呼び声も高い。 彼女は自らの力を誇示したり、悪用したりすることをせず、困っている身近な人に手を差し伸べながら、エルフ族の里でひっそりと暮らしている。しかし、その評判は里の外、王都の中心まで届いており、彼女の元には大きな企業からの仕事の依頼がひっきりなしにきている状況だった。 それはもちろん、ラングスの家からもそうだったのであろう。 「ラングスは、秘伝魔法を完成させる目的で、グランマの助言を求めていたんだ。何度か里の家にも訪ねて来て……僕はいつもこっそり話を聞いてた。はっきり聞こえたわけじゃないんだけど、わざわざエルフの隠れ里を尋ねるってことは、多分、あいつらは“エルフの秘術”について調査にきたんだと思う」 「“エルフの秘術?”」 聞いたことがない。『マラちゅん!』のストーリーでは出てこなかったワードだった。 ……まぁ、転生してからそんなことばっかりだったが……。 秘術というからには、簡単に外には漏らせないことなのかと思ったが、フェイリーカはあっさりと説明してくれた。 「そう。エルフ族は慣習として、同世代の男女の夫婦で子供を成すんだ。もちろん、エルフ族同士でね。でも、同年代で男女比に偏りが出るとバランスが崩れてしまう。そのために編み出されたのが、“男女の産み分け”の秘術だよ。……まぁ、おまじないみたいなものなんだけど。成功率は高いみたい」 「なるほど……つまり?」 「……これは、僕の予想なんだけど、ラングスの秘伝魔法は“魔女を宿す仮腹”なんじゃないかって、思うんだ」 「……」 思わず反論してしまいそうになったのを、なんとか堪える。 “魔女化”の魔法のことは、おいそれと話してはいけないと思ったからだ。 俺は否定も肯定もせずに、フェイリーカの話を黙って聞くよう努めた。 「ラングスは、というより、貴族連中はことさら“魔女”を求めるし、“仮腹”は、ラングスの開発したものでもあるしね……必ず魔女が生まれる仮腹なんて、みんな喉から手が出るほど欲しでしょ? だからラングスは、必死に研究を進めてるんじゃないかと思うんだ……ユウリの身体を使ってでも……」 「ユウリの身体……を? なんで、そう思ったの……?」 「……僕、ブリートリアに入学してから、ユウリのこと観察してたんだ。そしたら、その、彼のオーラが、少しずつ変わっていくのが見えたから……」 「オーラが……」 「……そう。彼の纏うオーラが、だんだん僕らとは違う色に……グランマとか、レイラ先生とか、女の人に近い色になっていってて、僕はそれでユウリの身体が“変化”していることに気づいたんだ…………ぁ、僕の話、信じる?」 「もちろん、信じるよ」 「……そ、そっか……こんな話信じるなんて、アンタやっぱ、変わってるね」 フェイリーカは少し照れたように口を尖らせる。 オーラ感知は、フェイリーカの持つ特別な力だ。 エルフ族は魔法とは別に、特殊な能力を持ち合わせていることが多い。 フェイリーカの場合は他人のオーラが見える、精霊や幽霊など、人ならざるものの存在を感じることができる、といったものだ。 彼はエルフと人間のハーフという出自や、その能力のせいで、幼いころから周囲の人間に気味悪がられたり、いじめられていた。 そのせいで、エルフ族の特徴である尖った耳先を隠すように、いつも学校指定の黒いローブを目深に被っている。 フェイリーカの能力については『マラちゅん!』ゲームのストーリーで履修済だったし、俺は魔法が使えるならオーラが見えるくらい普通だろう、という感覚の持ち主なので、彼が感じたこと、俺に話してくれた内容に嘘はないと思っている。 「ねぇ、僕の予想合ってる? アンタは全部知ってるんでしょ?」 「……合ってる部分もあれば、間違っている部分もある……ごめん。俺の口からは話さない方がいいと思う」 「は? 何それ! そっちから聞いてきたくせに!」 フェイリーカはぷりぷりと怒り出した。 それもそうか……騙し討ちみたいなもんだもん。 「ごめん、でも、本当に話せないんだ。ユウリに、迷惑がかかるし……その、俺の口から話しても信じられないと思う」 「………………ふんっ、まぁいいよ。アンタは……ミカドは、僕の話をバカにしなかったし……」 「ありがとう」 「……ねぇ、でもこれだけは教えて。ユウリの体調が悪いって……副作用って、どんな症状なの? 最近顔色が悪いのも、そのせいなの?」 フェイリーカは心配そうに首を傾げる。 『マラちゅん!』ゲームでは、フェイリーカとユウリの絡みはほとんどない。しかし、今目の前にいるフェイリーカは、ユウリと良好な友人関係を築いているみたいだ。 俺はそのことに心の中でほっこり萌えつつ、フェイリーカの質問に答えた。 「副作用の詳しいことは話せない……けど、身体の変化のせいで自分を追い込んでしまってるみたい。……俺は、ユウリのこと、助けたいんだ……身体の“変化”も、元には戻せないかもしれないけど、せめて副作用で苦しまないようにしてあげたくて……」 「……」 「あ、ごめん、急に語っちゃって……」 「…………」 考え込むように押し黙るフェイリーカは、しばらくすると、手にしていたフォークを、ダンっ!と力強くチョコレートケーキに突き刺した。そして、小さな口をあんぐ、と開けて、大きなケーキの塊を放り込む。 「……えっと、フェイリーカさん?」 「…………ふぃめふぁ(決めた)」 「え?」 「お゛ふ、ふうりのほほ、ふぁふけう(僕、ユウリのこと、助ける)」 「んん? なんて……?」 「……んぐ、ん。」 俺が戸惑っているのを他所に、フェイリーカは口の中のチョコレートケーキをお茶で流し込むと、強い眼差しで俺の目を射抜く。 「アンタももちろん、僕に協力してくれるよね? ミカド・サクラ」 「んん?? ええぇ?」 フェイリーカの瞳は、メラメラと決意に燃えていた。 *** フェイリーカと食堂で別れた後、探索がてら校内をブラブラと歩いていた俺は、ブリートリアで一番広い中庭に辿り着く。 多くの生徒たちはペアで固まっており、ワイワイと賑わっていた。 「俺たちはずっと図書館に篭ってるからなぁ……外での調査も楽しそう……お、あそこはピクニックしてるみたいだ」 芝生にシートを広げて、複数のペアで固まって情報交換をしているみたいだった。 盛り上がっているようで、聞くともなしに会話が聞こえてくる。 「なぁ、今回の優勝賞品知ってるか?」 「えー、どうせまた食堂のチケットでしょ?」 「俺はそれも嬉しい〜。腹減ったぁ……」 「いやいや、今年はあの国王陛下様が生徒会長なんだぜ? フツーの賞品なわけないだろ」 「俺、生徒会メンバーと仲良いって奴から聞いたんだけどさ、今年は決まった賞品ってのはないらしいぜ」 え、そうなのか? 『マラちゅん!』では決まって食堂のチケット半年分だったのに……やっぱり実際に生きてみると、ゲームとちょっと変わってくるんだな……。 「賞品がないって……どういうことだよ?」 「どうも、生徒会長直々に望みを何でも一つ聞いてくれるらしい。……つまりだ……」 「卒業まで、食堂の飯がタダで食えるって望みも叶えられるってことだ!」 「お前はそれしかねぇのかよ〜!」 俺は未だ盛り上がる彼らを素通りし、広い中庭を徘徊する。 「……エリアースが、直々に、望みを……」 まさか、魔法技術大会の賞品がそんな“豪華”なものだとは思わなかった。 優勝者の望みを何でも……それなら……いや、でもユウリも婚約は簡単に破棄できないって言っていたし……。 「うわっ!」 俺は思考に気を取られていると、急に足元に何かがぶつかった。 見事に蹴つまずき、前方に倒れ込む。 まずい、これは間違いなく顔面から行くやつーー!! 目をぎゅっと瞑って、衝撃に耐える。 「おっと」 「……っあれ?」 しかし、いつまで経っても衝撃はやってこなかった。 その代わり、俺は暖かい腕に抱き止められていた。 瞑っていた目を開け、腕の主を見上げる。そこにいたのは、エリアース付きの騎士であり、生徒会の副会長でもあるギルバート・スミスだった。 彼はいつもの柔和な笑みを浮かべ、俺を見下ろしていた。 彼のいるところにエリアースあり、だが、今日は一人らしい。 「大丈夫ですか?」 「すみません、俺、考え事してて……!」 「いえ、私は大丈夫ですが、やはり歩きながらの考え事は危険なので、周りを見て歩いてくださいね。ミカド・サクラさん」 「あ……名前……」 「ふふ、お怪我はないですか? すみません、こんなところにゴミ袋をおいていたせいでもありますね」 「ゴミ袋……ギルバート先輩、ゴミ拾いしてたんですか?」 「ええ。みなさんここでピクニックをするのは結構なのですが、ゴミを放置する方が多すぎるので、お掃除を」 「お掃除、ですか。騎士様が……」 ギルバートは、制服のジャケットを脱ぎ、ワイシャツの袖を肘下まで捲り上げている。学生ながら騎士という称号を得ているだけあって、彼の腕はしっかりと筋肉がついて、なかなか逞しい。 シャツの布越しでもわかる厚い胸板は、彼の包容力の大きさを表しているようだった。 「ブリートリアにいる以上、私も一生徒ですから。校内美化に務めるのは当然です」 そういうと、彼は手に持った杖をくるりと振って、まるで釣りをしている佳のように遠くにあるゴミを引き寄せた。そのまま足元にあるゴミ袋まで直行させる。 鮮やかなお手並み……。 俺は、特にやることもないので、ゴミ拾いを手伝うことにした。 といっても彼のように遠くのゴミを釣り上げる技術はないため、俺はゴミを燃える燃えないで分別する作業をこなす。 「ミカドさん、今日は調査の方は? 確かユウリさんとペアでしたね」 「今日はお休みなんです。ユウリが、用事があるからって」 「そうでしたか」 「そういえば、ギルバート先輩は誰とペアを?」 「私ですか? エリアース様ですよ」 「そうなんですか! (時期)王様と騎士のペアですね」 「エリアース様は、最初は希望者からランダムで相手を選ぼうと思っていたようですが、大会前に流血沙汰になりそうだったらしく……渋い顔で私を指名されました」 「……なるほど」 「私はてっきり今年もユウリさんと組まれると思っていたので、少し焦りましたよ……エリアース様とペアとなると、私も楽はできないので」 ギルバートはこちらを見ながら薄く微笑む。 何だろう、ちょっと圧を感じる。こんなに綺麗な笑顔なのに。 「あー、えと、なんだか……すみません」 「ミカドさんが謝る必要はありませんよ。でも、少し意外でした。ユウリさんがエリアース様以外の方と組むとは思いませんでしたので」 「……」 「ふふ……でも誰と組むのも自由ですからね。お互いに頑張りましょう」 「はい……あの、ギルバート先輩、質問してもいいですか?」 「ええ。私に答えられることならば」 エリアースに一番近い彼ならば、今回の魔法技術大会の優勝賞品を知っているかもしれない。 俺はダメもとで尋ねてみることにした。 「優勝賞品ですか」 「はい、今年は生徒会長が何でも望みを叶えてくれるって、生徒たちが話しているのを聞きました。それは、本当なんでしょうか?」 「ふむ……」 顎に手を当て、ギルバートは眉をひそめる。 やはり、ただの噂なのだろうか。 「やっぱりただの噂なんですかね……」 「いえ、一概にそうとも言えないんですよね……正直にいうと、私も聞かされていないんです。エリアース様は気まぐれなところがある一方、サービス精神も旺盛な方なので……そういう要望があると知れば、現実になるかもしれませんね」 「……そう、ですか」 「ミカドさんは、エリアース様に叶えていただきたい願いがあるのですね」 「…………はい。生徒会長にしか叶えられない願いがあるんです」 「ほぅ……それは、興味深いですね」 ギルバートはそういうと、再び杖を一振りし、ゴミを釣り上げた。 もう粗方ゴミは拾いきったのか、ギルバートはそれを最後に杖を懐にしまい、俺が分別したゴミを手早くまとめ終える。 「手伝っていただきありがとうございます。楽しく掃除ができてよかったです」 「いえ……」 「優勝賞品がどうなるかは分かりませんが、生徒のみなさんのご意見はエリアース様にお伝えしましょう。これでも生徒会副会長の立場なので」 「! ありがとうございます!!」 「ふふ、でもミカドさん、忘れてはいけないことが一つ」 「へ?」 「優勝賞品は、当然ながら魔法技術大会に優勝しなければ得ることができません」 「はい……」 「優勝するには、予選大会の突破はもちろん、本戦のトーナメントでは、他のペアとの模擬戦闘で勝ち続けなければなりません。……そしておそらく、エリアース様と私のペアも、本戦には駒を進めるでしょう」 「……あ、」 そうだ、その通りだ。今まで模擬戦闘のことをすっぱり忘れていたが、俺がエリアースにユウリとの婚約破棄を願い出るには、魔法技術大会で優勝するしかない。 時期国王候補のエリアースと、彼を守護する騎士ギルバート。 間違いなく、今回の大会で最強のペアだと思う……特にギルバートは、幼少期から騎士として実技訓練を積んでおり、こと魔法を使っての戦闘においては、今の学園内で右に出るものはいないだろう……。 これは、まずい……。 「あなたが優勝するには、エリアース様と私に勝つ必要がある、ということをお忘れなく」 「…………っ!!!!」 にっこりと微笑むギルバートの前で、俺は頭を抱えて膝から崩れ落ちた。

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