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11.*****

 芯は、僕の肩にしがみつき、涙目で物欲しそうに腰を揺らす。早く挿れてほしいのだろう。 「芯、お強請(ねだ)りできる?」 「····は? なんで俺が強請るんだよ。いつも勝手に挿れてんだろ」 「じゃぁ、今日はこれだけにしようか」  そう言って、僕はお尻を掴む指先に力を入れた。 「····勝手にしろよ」  素直になれない芯は、お強請りをさせると機嫌が悪くなる。わかっていてやっているのだが、正直殴られないか不安だ。  かつて、芯が僕に暴力を振り(かざ)した事は一度もない。きっと、これからもそんな事は起こらないのだろう。けれど、気性の荒い芯だから油断はできない。  ヒートアップしてしまうと、どうしても意地悪をしたくなるからイケナイんだ。血気盛んな芯を、いつでも大人しくさせられるようにしておかなくては。  でなければ、安心して芯を調教できない。 「本当に挿れなくていいの? 芯はコレ、奥まで欲しくない?」  僕はペニスをアナルに押しつける。亀頭の先をほんの数ミリだけ吸いつかせ、誰が何を欲しがっているのか(わか)らせる。 「別に。先生が挿れたいんだったら挿れろよ」  生意気な表情(かお)をして、腰を下ろしながら強がりを言う。言葉とは裏腹に、芯の身体は僕を欲しているのだ。 「いいよ。いつも無理をさせて申し訳ないし。今日はもう挿れない」  あぁ····。残念そうな顔で俯くなんて可愛い。  僕は芯のペニスのカリ首に爪を引っ掛け、下から弾いて刺激を与える。ローションで滑るから、痛みよりも瞬間的に強い刺激を与えられる。ビクンと跳ねる腰を押さえつけ、尿道口に爪を差し込む。 「い゙あっ」  グリグリとほじるように掻き捩じ込む。 「いたっ····先生、それ痛い! ん゙ぃ゙!? や、ぁ゙··ぁ゙····痛゙いぃ」 「もう少し····。芯、挿れてくださいって言える? ねぇ、今は言わされてて? 僕も早く挿れたい」  芯の鎖骨を噛み、骨に犬歯を食い込ませる。 「ひゃあ゙っ··んぎぃ····挿れ··ろよ····。さっさと、ケツに挿れ、て····く··ださい····」  芯が僕に屈服する瞬間が堪らない。日に日に痛みに弱くなる芯。順調に、痛みと快感が繋がってきているのだろう。  痛みに耐えて涙を浮かべ、快楽に堕ちてゆく恐怖に抗い、僕の躾に敗北する。  亀頭を咥えさせ、腰を持ってズパンッと一気に結腸まで芯を落とす。声も出せないほどの深い絶頂で、全身の痙攣が止まらない芯。  ガクガク震える脚も腰も、衝撃で緩んだ口から零れる涎も、全てが愛おしい僕の芯。  この隙に、さっき拡げた尿道にブジーを挿してしまおう。

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