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47.*****

 僕がどれだけ虐めても、ここまで蕩ける芯は引き出せなかった。悔しい。芯の綺麗な背中を、痛々しい花で埋め尽くすのが僕である事。それだけが、正気を保たせる。  けれど、今はそれすらどうでもよくなってしまうくらい、快楽に溺れている自分がいる。  芯のナカが、僕たちの熱い液で満たされた。ちょろちょろとペニスを伝ってくるけれど、キツく塞いでいるから然程溢れてはこない。  今抜いたらきっと、あの芯が、エロスで見違えるほど艶やかになった芯が見られるのだろう。  けれど、奏斗さんの指示がなくては動けない。  あぁ、早く抜きたい。 「芯クン、ケツ締めててね。俺らが抜いても零さないように」 「はぇ····無理(むぃ)」 「無理じゃないの。やれって言ってんだよ。分かるよね?」 「······はい」  一旦の反抗を見せる芯だが、2度目には従うようになった。従順とまではいかなくとも、逆らえない事は理解しているらしい。きっと、頭ではなく身体で判断しているのだろう。  奏斗さんの指示に従い、2人同時に勢いよく引っこ抜く。可哀想に、自分では締めきれないらしい。  それを分かった上で命令を下した奏斗さん。常套手段だ。  いやらしい音を立て、お尻から止め処なく溢れさせる芯。愛らしくも妖艶だ。  奏斗さんに()たれて真っ赤に染まったお尻。開かれた穴から滝のように溢れる僕たちの体液。ゾクゾクと込み上げるものが、僕の手を突き動かす。  お尻を開き、排泄を手伝ってあげる。奏斗さんは、芯の下腹を指で押し潰す。  獣のような可愛い声を漏らし、酷く泣きながら排泄し続ける芯。一体、どれだけの量が入っていたのだろう。  そして、意地の悪い奏斗さんは出し切るのを待ち、お仕置きだと言ってスキットルを突き刺した。 「芯クン、お酒飲んだことある?」 「····ある」  なんて悪い子なんだ。煙草は吸わないと言っていたけれど、飲酒は聞いていない。後でお説教しなければ。  透明のスキットルは、芯が飲み込んでいくのをまざまざと見せつけてくる。僕は、奏斗さんに芯の安全だけは確約してもらった。  奏斗さんも、意図して芯を危険に晒すつもりはないらしい。あくまで、飼い慣らすための躾だと主張した。  どう見たって、昔、僕にシていたのと同じじゃないか。その殆どが、性癖を交えた遊びだ。  芯は、すでに僕達の声など聞こえていない様子で、少し酔っ払ったのかボーッとしている。 「直腸で吸収すんの、結構クるでしょ。目ぇ蕩けてんの可愛いね」  芯の顎を指で持ち上げ、うっとりと眺めている奏斗さん。お尻からお酒を飲まされたら、後がしんどい事を知っているくせに。  けれど、僕もシたいと思っていたから強く非難はできない。こうなればヤケだ。芯が本気で拒絶するまでは、この天国を堪能してしまおう。  僕は奏斗さんの指示を待たず、芯を愛でる事にした。その意を汲んだのか、奏斗さんは僕のする事に口を出さない。  それぞれが芯を愛でる。が、僕の中で渦巻く感情が手を鈍らせる。  奏斗さんが芯を愛でるのを見ていると、どちらへの嫉妬か分からなくなる。僕が愛しているのは芯だ。けれど、奏斗さんが僕以外を可愛がるのは、やはり面白くはない。昔抱いた感情の名残だろうか。  僕を守ろうとしてくれている芯への、申し訳なさも混じる。けれど、眼前で乱れ壊れてゆく芯を、この手にかけずにはいられない。  奏斗さんに盗られてしまうかもしれないと思うと、余計に気持ちが(はや)るのだ。  奏斗さんが、芯と熱烈なキスを交わしている。『僕の芯だ』と言ってやれたら、どれほど爽快だろう。  僕の恨めしそうな視線に気づいた奏斗さんは、僕にキスを引き継ぐ。芯のリードがなければ、僕には甘いキスなどできない。  蕩けきった芯に、激しいキスを押しつける。眉間に皺を寄せ、不満そうな顔をされる。けれど、漏れる声は甘い。  夢中になっていると、2人してベッドへ投げ倒された。 「その体勢じゃ芯クンがお酒飲めないだろ。芯クンが上に乗っかって、ケツ上げてちゅっちゅしてな」  芯は少しの抵抗も見せず、ぼんやりとしたまま僕に跨った。そして、懸命に腰を反らしてお尻を突き上げ、ゴポゴポと直腸飲酒を続ける。  へにゃっと僕に乗っかるペニスが可愛らしい。つい、手が伸びる。 「あぁ、芯クンもう勃たない?」 「勃たにぇ····も··ちんこ死んれる····」 「芯、大丈夫? 気分悪くない?」 「あ〜あ〜、()()()()になってる。ダメだろ?」  そう言って、奏斗さんは僕を見下ろし、僕に雌であることを思い出させる。込み上げる恐怖心が、目を逸らす事を許さない。 「ん、イイ表情(かお)♡ 芯クン、ダメそうなら言いなね。ちゃんと対処してあげるから」 「対処(たいひょ)····ん、()かったぁ····先生(しぇんしぇ)、噛んでぇ」  酔うと素直になるらしい。悪い大人は、これを利用してしまう。  この後も、芯は僕たちを求め続けた。息ができなくなろうと、どれほど執拗で苦しい責めを受けようと。  芯が気を失い、奏斗さんが休憩すると言い出したので、セックスはここで一旦終了した。もう、とうに日付が変わり夜も更けている。漸くだ。少し休める。  そう思ったのも束の間、僕は奏斗さんに連れられて入浴することに。芯を放っておくのは気が気でないが、逆らう事もできない。  僕が不安そうにしているのを見て、奏斗さんは大きな溜め息を漏らした。怠そうにしながらも、芯の呼吸などをみて大丈夫だと言う。僕を安心させようとしてくれているのだろうか。  まさか、奏斗さんに限って、僕を気遣うような事があるはずはない。芯がまだ子供だから、きっとそれだけなのだろう。  安堵した僕の手を引いて、奏斗さんは何も言わずに浴室へ向かった。

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