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第31話 番の契り2

「マキ… 良いのか?!」  男性オメガを相手にするのは、相模(さがみ)も初めてではない。  だが、生まれて初めて雄を受け入れる男性オメガの相手は初めてで、マキを(つがい)にする喜びとは裏腹に… 受け入れることに慣れてない、マキの身体を傷つけてしまうのではないかと、ナーバスになっていたのだ。  女性オメガの膣と比べると、男性オメガの性器はとても脆弱(ぜいじゃく)で… その点からも性欲の強い男性アルファが、男性オメガを(めと)りたがらない理由の1つだった。 「あの… 噛まれながらされると、すごく… 背中からゾクゾクして気持ち良い…」  何で止めちゃうの? と、相模の質問に、マキは不満そうに答えた。  そんなことが、あるのか?! と相模は驚いたが、同時にホッとして… 嬉しくてニヤニヤと笑いながら、マキのうなじをなめ、さっきよりも強めに噛んで腰をだいたんに動かした。 「ああっ! エイジさんっ!! ああっ… ああんんっ… ああんんっ… エイジさんっ…!!」 「ううっ… くうっ…!!」  うなじを噛みながら相模もマキから与えらえた、その素晴らしさを言葉だけでは言い表せない、喜びに満ちた快楽でうめき声を上げる。   グチュチュ…ッ グチュ… チュ… グチュッ…   最奥を突き上げる相模の太ももまで、マキの蜜壺(みつつぼ)からあふれた淫密(いんみつ)で濡らし…  よがり狂うマキの姿と声に(あお)られ相模はさらに動きを激しくし…   ガツッ… ガツッ… ガツッ… ガツッ… と力強く突き上げた。 「エイジさんっ… ああっ…! 出るっああぁ――!」    射精と同時に、マキは相模のペニスをギュウギュウに締め付け、最後の境界を超えさせた。 「ううっ…!!」  汗ですべる尻から、つかみやすいマキの腰へとつかみ直し… 夢中で突き上げながら、相模はガチッ… とうなじを強く噛む。 「んんんっ…! エイジさん…! エイジさん…っ!」  ハアッ… ハアッ… と荒い息をはきながら… マキは力強く突き上げ続ける、相模の名を呼んだ。 「グッ…! クウウウウウウッ――!」  相模はマキの奥深くで射精し、ペニスでは届かない子宮孔へと精液をほとばしらせた。  2人はようやく “番の契り” を結ぶ。  

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