3 / 9

3 佐島業

会社についてエレベーターに乗り込み 営業担当の階で僕は降り、社長である翼はそのまま乗っていってしまった。 またなとか一言欲しい。 そう僕は営業部に所属しているそれもΩただ一人でだ。 はぁーすでに憂鬱だって扉開けたらすでにピリピリしてるし……。 怖い。 「あ、近藤さんおはようございます」 「おはようございます」 声をかけてきたのはβの子、この子は気軽に声かけてくれる。 理由聞いたらαよりはΩのほうが話やすいってだけみたいだけどこっちは助かってる。 ちなみに僕と社長が番であることは幹部しか知らない。 ここにいるみんなはどうせ枕営業だろって思ってるだけで本当の事実は知らない。 「おい、近藤昨日夜に佐島業から電話あったぞ、返しておけ」 「あ、はい」 佐島業って言ったらあいつがいる会社じゃん、なんだよ……。 てかこれ社長案件の取引だし……。 秘書に電話して予定確認しないと 『あ、おはようございます、こちら営業部の近藤です、今お時間大丈夫でしょうか?』 『はっ? 聡お前直接俺のところ来れば?』 ……うわぁーなんで秘書が出ないんだよ。 『分かりました、すぐに行きます』 ガチャンと電話が切られた。 「すみません、部長」 「なに?」 「ちょっと社長室行ってきます」 「なに? 呼び出し??」 「いえ、佐島業、社長案件だったので一部確認したくて電話したら直接来いって言われてしまって」 「ああ、そう」と言われ手でどっかいけジェスチャーされてエレベーターに乗り込んだ。 「はぁー憂鬱すぎる」 エレベーターが最上階につくと秘書の菅原(すがわら)さんが迎えに来てくれた。 「悪い、災難だったな」 「いえ……」 菅原さんはβだ。 大学時代の同級生のようだ。 入るとむすっとした顔の社長がいた。 「で、なに?」 「はい、佐島業の案件なんですが、契約上乗せして他の会社に頼むからもう破棄にしたいとあります」 「ふーん、じゃぁ聡お前今から佐島業の男に抱かれてこい」 ……言うと思った。 「えっと、今からですか? たしか夜は高崎業の方とお会いする約束でしたよね?」 「聡、時計読めるか?」 「よ、読めますよ」 「何時何分だ?」 「えっと9時52分です」 「よゆーだろ、車は菅原が出してくれるから」 と言われた。 「はい」 従うしかないじゃん。 菅原さんの後について車に乗り佐島業についた。 「不本意なんだけど社長命令だから」 腕になにか注射のようなものが撃たれた、これは誘発剤だ。 !? 「なんで……」 「契約のやりとりは社長が電話でしたんだよ、これは直接渡せない菓子折だって、時間になったら迎えにくるから」 といい走り出した車。 そして佐島業の人達が気づきこちらにきた。 なにが菓子折だ!!! 抵抗するがうちで開発している誘発剤、特にΩを黙らせたい用に作り上げた製品があり、それを撃たれたみたいだ。 体が思うように動かない。 あっという間に男どもに捕まってしまった。 「近藤さん本当にいい菓子折持ってくるよな」 「うっ……やめっ」 「可愛い声で鳴いてるし、可愛い顔してるな」 べろんと顔を舐められてはスーツを脱がされていく。 「あうっ///」 佐島業はαというよりもβが多い、中にはΩもいるようだ。 でも僕の気に当てられて発情している子もいた。 「はぁはぁ……やめっ」 「これはれっきとした合意だから」 「いひっ」 乳首を摘ままれた。 「本当にピンクで可愛いね」 べろりとざらざらとした舌が僕のを舐めた。 「うひっ」 やばい、僕も限界が近い、落ちる。 Ωになりたくない。

ともだちにシェアしよう!