遊の出した体液は後ろまでしっかりと濡らしていて、更に俺に見られている羞恥心でひくひくと蠢いていた。 「……っ」 思わず、生唾をゴクリと飲み込んだ。男のケツの穴を見て興奮するなんて、とうとう俺も変態になったのかと思ったけど……。 男の、だからじゃない。 遊の、だからだ。 赤く色づいてひくひくと震えるソコに、思い切り自分のものをぶち込みたい衝動に駆られた。が、さすがに慣らしもせずに女とは違うその器官に俺のモノを無理矢理突っ込んだら壊れてしまうことは容易に想像できたので、ぐっと我慢した。今の俺には、慣らしている余裕さえもなかったから……。 「やだ……やだ写楽、見ないで、見ないでよぉ！」 「うるせぇな」 俺は遊を後ろから抱きしめると、男にしては柔らかな太モモのすき間に勃起した性器を突っ込んだ。いわゆる素股と呼ばれるもので、今までセックスはすべて女が相手だったからしたこともないし、する必要もなかった行為だ。 「ふぁ、あッ、あ……しゃらく……！」 「はッ……はぁっ、はぁっ」 遊の細い腰を掴んで、何度も何度も太ももの間に擦りつけるように激しく腰を往復させる。遊は意識的なのか無意識なのかわからないけど、俺が気持ちいいように必死に足を閉じてくれている。本当に、遊とセックスしてるみたいだ。 「ふっ！……ン……！やべぇ、……遊っ！」 「はぁ、あっ、写楽、写楽ぅっ……！」 太ももに突っ込むたびに俺のチンポは遊のタマに擦れて、それが気持ちいいのか遊はしきりに上半身をくねらせている。両手は俺の枕にすがりついていた。そうしろ、とは言ってないけど遊は気持ちいいと素直に声をあげて、ますます俺を興奮させた。俺のチンポから出た先走りが遊の太腿を濡らして、腰を振るたびに卑猥な音を響かせている。 あー……やばい、こいつのフトモモ気持ち良すぎる。どうせなら上のシャツも脱げばよかった、俺のシャツも遊のシャツも汗と皺がやばいことになっている。けど、今更脱ごうとは思わなくて。 ふと、そういえばまだ触ってなかったなと本来触る必要のない場所が頭に浮かんだ。俺は遊の腰を掴んでいた手をどんどん上の方にスライドさせて、平らな胸にくっついている二つの突起をキュッと摘まんだ 。 「あっ、そこ、だめぇ……！」 「何、遊お前、男の癖に乳首も感じるのかよ？」 少し楽しくて、腰の動きを止めると遊の身体を乱暴にぐいっと起こして、コリコリとそこだけを集中的にいじった。すると、何の変化も見せてなかったその突起は、まるで女のように赤くぷっくりと膨らんできた。しかも、強く摘まんだりグイッと引っ張ったりすれば遊は嬌声をあげて痛みにも明らかに感じている。 「アアアッ！！」 「えっろ、お前、マジでＭだな」 耳元で囁いてやれば、遊は涙目でゆっくりと斜め後ろの俺の方を振り返った。 「はぁっ、はぁっ、……だって……」 「だって、何だよ」 「っ……」 「言えよ！」 「ふああああっ！」 爪を立てて両の乳首をねじってやれば、遊は激しく後ろにのけぞった。途端、遊の身体からふっと力が抜けて、俺は今の刺激で遊がイッたことに気がついた 。 「お前、何一人だけ先にイッてんだよ……つか、乳首だけでイクとかマジ変態だな」 「はぁっ、はぁっ、ごめん、なさい……」 「チッ」 少々驚いてはいるが、別に怒ってはいない。むしろ感じてくれて嬉しかった。舌打ちをしたのはなんとなくだったけど、遊は俺が怒ったと勘違いしたみたいだ。 「ごめんなさい、おこらないで……」 今にも泣き出しそうなその顔が可愛くて、俺は意地悪く黙っていることにした。再び遊を抱きなおして、ベッドに上半身を押し付ける。そしてまた、激しく腰を振って素股を再開した。 「はっ！は、ぁ……出す、ぞ……！」 「ンッ……ぅ……」 そして俺も、シーツの上に精を吐きだした。そのまま、遊の上に重なるようにベッドにごろんと寝転ぶ。 「……遊」 名前を呼んで、今にも泣き出しそうな顔を顎を掴んで無理矢理こっちに向けさせると。 「ンッ……」 俺はまた、味わうようなキスをした。