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きみにもしたい

「お前、ペットのクセに飼い主に噛みつく気か?」 「だって、」  吸血鬼に噛まれたら吸血鬼になるんだもん……。 「別にいいけどよ……ホラ」  写楽は少し首を傾けると、僕が噛みつきやすいようにしてくれた。 「そんなに素直に差し出されるとなんか違う……」  吸血鬼にとって、人間はエサなのになぁ。 「ああ?何が違うんだよ」 「なんでもございませんっ」  また余計なことを言いそうだったので、僕もカプリと写楽の首に軽く噛みついた。 「ンッ」  あ……今、写楽声漏らした。もしかして首弱いのかな。僕は、今度は思い切って強めに吸ってみた。 「はっ……!」  そのあと吸ったところをペロペロと舐めると、写楽の身体がぶるっと震えた。  やっぱり、首弱いんだ。初めて写楽の弱いトコ、見つけちゃった!よし、じゃあペットとして存分にご奉仕を…… 「おい、もういいだろ」 「え?」 「痕……付いたろ、そんだけ吸えば」 「あと?」  写楽の首筋を見てみれば、蚊にかまれたみたいな赤い痕があった。僕が初めてこれを付けられた時、写楽はなんて言ったっけ…… 『……お前は俺専用っていう、印だ。俺だけのペットってことだよ』 「……!?」  吸血鬼ごっこなんかじゃない!!僕は、なんてことを写楽に!! 「……お前、何今更赤くなってんの?」 「あ、あう、その……ごめんなさい!!」  今度こそホントにごめんなさい!! 「いいよ、別に。……お前も、俺に痕付けたかったんだろ」  えっ?違うけど……勝手に変な想像してただけなんだけど。 「う……うん……」  嘘ついちゃった…でもなんだか写楽が嬉しそうだからいっか。  でも写楽、怒らないんだね。僕なんかにキスマークを付けられても……。 『お前が、俺だけのペットってことだよ』  じゃあ、写楽は僕だけのご主人様ってことでいいのかな……?  その考えに至った時、僕の胸のあたりでぶわあぁ、と花が咲き誇った気がした。 「…遊、集中しろ」 「あッ!」  花が咲いたと思ったところを、ぺロッと舐められた。僕の飾りみたいな小さな突起は、今はぷっくりと大きくなっていてまるで写楽に食べられるのを待ってるみたいだ。  写楽は僕の望みどおり、ぱくりとそれを口に含み、ちゅうっと吸いついた。 「んっ、ンッ……きもちい……」 「どうして欲しいか、口で言え」 「あ、もっと……噛んで」  そう言ったら、思い切り歯を立てられて噛み付かれた。 「んあぁッ!!……は、反対も噛んで、つよく、かんでっ」 「噛むだけでいいのか?」 「や……っ舐めて、舌でこりこりして、もっといじめて……!」  『いじって』って言うつもりだったのに、『いじめて』になっちゃった……でも、どっちでも同じことかな。 「……ホントに、エロくなったよなお前。ま、最初ッからエロかったけどよ……!」 「あ、あああっ!!」  乳首を集中的にいじられて、他はどこも触られてないのに僕はもう、イッてしまった。 「はぁ……っはぁ……っ」 「遊お前、胸だけでイクって結構変態上級者だって分かってるか?」 「えっ……ウン……なんとなく……」 「わかってんのかよ」  自分が変……だということは僕だって理解している。その気になれば写楽を見てるだけでイケそうだし、実践させられそうだから言わないけど……。  それに、僕は…… 「俺の許可なく先にイキやがって……お前も舐めろよ」 「あ、舐めたい……」  写楽が胡坐をかいて、ガチガチに硬くなった写楽のそれが露わになる。僕は吸い寄せられるように頭を近づけると、手を添えて先端を突くように舐めた。 「は……っ」  舌全体を使って、唾液を零しながら丁寧に舐めた。写楽のペニスは僕のとは違って太くて、長くて……そして熱い。これがあとから僕のナカに入ると思うと、それだけで後ろが疼いた。  僕は、少し腰を上げてフェラチオを続けた。大きくて全部は頬張れないけど、できるところまで口の中に入れてジュップジュップと卑猥な水音を立てながら、まるで美味しいモノを食べているかのように愛撫した。 「……腰が揺れてるぜ、変態ペット」 「ンぅぅ……」  つうっと指先で背骨を撫でられて、思わず声が出てしまった、  写楽から出てくるモノは、全部美味しい。今日はノドじゃなくって、口の中でイカせたいな……全部、零さずに飲み干したい。 「……も、出すぞ……っ」  大好きな君から出てくるモノなら、どんなものでも構わない。  全部、僕に頂戴。

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