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君からのお願い①
「……分かったよ」
お前を壊してやる。
「ありがと、写楽……」
「でも、お前を傷つけたくねぇ」
俺は遊の脇の下に手を入れると、持ち上げてそのままベッドの上に押し倒した。遊は驚いたのか、目を見開いて俺を見つめた。
「俺のやり方で壊してやる。文句言うなよ」
遊の大きな目から溢れる涙を指で拭いながら、俺は優しく髪を撫でた。
今までにないくらい、これ以上はないってくらい優しく触って、もう俺以外のことは考えられないようにしてやる。
「……もうお前は何もすんな。ただ、感じてろ」
「あっ……」
首に吸い付いて甘噛みする。タンクトップを捲り、 右手で背中をツツーッとなぞりつつ左手で乳首への愛撫を開始した。
ゆっくりゆっくり、遊に触る。
「あっ……あっ……も、はやく……ぅ」
「文句言うなっつったろ。時間はたっぷりあるんだから急かすんじゃねぇよ」
「いやだ……優しくしないでっ」
遊はますますポロポロと涙を流した。涙にはストレス成分が含まれているからたくさん流した方がいい、と聞いたことがある。
だから、遊を死ぬほど泣かせたい。
「気持ちいいなら、そう言えよ」
「は、あっ……っ!むね、きもちっ……」
両の乳首を吸ったり、舐めたり、指でこねくりまわす。平らな胸を手のひらで包んでグッと揉むようにすると、遊は女のように高い声をあげて反応した。
「目、閉じんな。ずっと俺の顔見とけ」
「あっ、あっ、や、恥ずかし……」
「今更恥ずかしいとか言ってんな」
真顔で抱いて欲しい、とか言うくせに。
胸を弄りながら耳の中に舌を捩じ込んで、わざと音を立てながら舐めしゃぶった。
「ひあっ、あっ、アァーッ!」
性器には触れてもいないのに、甲高い声をあげて、遊は一度イッた。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、」
「まだまだ落ちんなよ」
「ふあぁっ!」
遊が吐き出した精液を手に取り、そのまま萎えたモノを上下に激しく擦ると、遊の小さな性器はまたすぐにムクムクと立ち上がった。
俺は一度体を起こすと、力が抜けた遊が身に付けているものを全部脱がせて、俺もすべての服を脱いだ。
そして俺は、生まれて一度もしたことのない行為をしようと思い、遊の足を持ち上げた。
「……あっ、なに?な……アッ!!」
遊が困惑した声を出して、股の間にある俺の髪を 力の入らない手で掴む。
俺は、口で遊の性器を愛撫し始めた。
「あっ、うそ、嘘、やめ、写楽やめてっ」
性器を舐めるなんて、俺は女にすらやったことがない。勿論抵抗はあったけど、遊の一部だと思うと嫌悪感なんてなくて、むしろ愛しいとすら思えた。
俺の指や舌で感じて、フルフルと震える遊のソレ。一度舐めたら簡単なもので、俺は思いきって全体を口に含んでみた。
「~~~ッッ!!」
遊は俺の頭を掴んで体を仰け反らせている。初めてだからそんなに上手くないはずだけど、声も出ないほどに感じているらしい。
さっき遊に舐められた俺のモノも早くどうにかしたいけど、今はそれよりも遊を気持ちよくしたい、と思った。
*
さっきからもう何回、遊をイカせただろうか。
遊は俺の口の中でイッて、俺は飲み込まずに唾液と一緒に 遊の後ろへドロリとしたソレを吐き出した。ローション代わりだ。
ようやくソコをほぐし始めて、前立腺をコリコリと弄ると遊は身体を痙攣させながら何度もイッた。
「ふぁ、あっ、あぁ~……も、もうだめ……いれて、いれてえぇ……」
うわごとのように、遊はずっとそう繰り返している。いつもは愛撫もそこそこに、解したらすぐに突っ込んで無理矢理イカすという自分勝手なセックスばかりをしているから、こんなに長く挿れなかったことはない。
でも激しく抱くよりも ゆっくり優しく愛撫した方がよっぽど狂わせてやれる、ということを俺は今日知った。
壊してくれ、と言ったのは遊だ。
涙も涎も気にせずダラダラと溢し続けて、多分自分では直視できない程ひどい顔になっている。俺には可愛くて仕方ないけど。
もう流れる涙の理由もさっきとは違うだろう。そのことに俺は少し、安心した。
「写楽、しゃらくぅ、も、欲しい、いれて、いれて……おねがい」
中山も知らない、俺以外は誰も知らない、これからも知ることはない。
俺しか知らない、遊の痴態。
もっと、見せてくれよ。
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