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綺麗な君の涙

そして俺は片手で器用にシャワーを出して、泡で少し冷えた俺と遊の身体を一緒に流した。 「ひゃっ!」 遊は突然のシャワーに驚いたみたいで、ぎゅうっと更に俺に強く抱きついてきた。そして、俺と一緒に頭からシャワーを浴びながら、俺の顔を捉えて激しいキスをしてきた 「ンッ……」 「ん、くちゅ、チュッ……写楽……しゃらくっ……はぁっ、すきぃ……だいすき……チュブッ」 俺もそうだけど、遊も同じくらい気持ちが昂っているのが分かる。っていうか俺より興奮してる気がする。ほんとに、こいつは…… 「そろそろ挿れさせろよ」 「うんっ……写楽のいれて、」 シャワーを止めて、今度は常備してあるローションを遊の身体にかけて尻まで伸ばすと、ツプリと穴に指を突っ込んだ。 ほぼ毎晩使っている遊のソコはもう軟らかくて、慣らさなくてもいいような気もしたけど、やっぱり痛がらせるのは嫌だから。 ……いや、むしろ喜ぶのかもしれないけど。 「ああんっ!指じゃなくて……も、写楽のちんこが欲しいよお!」 「まだ、指で我慢しろって」 俺だって早く挿れたいっつーのに……! ぐちゅぐちゅと、浴室の中でローションの卑猥な音が大きく響く。今の季節は風呂でも冷えるからあんまり本格的にはしないけど、ローションは常備しておいてよかった。ボディーソープだと、地味に痛がるから。 「ひうぅっ……そこっ、」 二本目の指を根本まで深く挿れて、そのまま前立腺を軽く刺激したら、遊の性器からぴゅぴゅっと白い白濁が飛び出した。最近にしては珍しく早くて、少し驚いた。 「お前、何先にイってんだよ……興奮しすぎだろ、この変態が」 「あっあっ……ごめんなさ……い」 遊は俺にしがみついて、ハアハアと息を整えている。 別に先にイッたっていい。ただこう言うと遊が喜ぶから……遊だって俺が本気で怒ってるとは思ってないだろう。 「先にイッた罰として、湯船ん中でブチ込んでやるよ」 「はあっ……のぼせちゃう、……」 「のぼせる前に俺をイかせりゃいいだろ」 俺は遊を抱えると、少し泡やローションが付いてるのは気にせずに湯船の中に入った。湯の中に身体を沈ませながら、駅弁の体勢でズププ……と遊のナカにゆっくりと挿入する。 やばい……俺もすぐ、イってしまいそうだ。いつもの数倍は気持ちいい気がする 「はああんっ……!あついっ……!」 「んっ……俺と風呂、どっちが?」 「どっちも……っ!どっちもあついよっ!ひゃあぁんっ!」 「だーかーら、どっちがより熱いのかって聞いてんだよ……っ!」 言いながら、遊を下から何度も思い切り突き上げる。遊は綺麗な背中を逸らしながらよがり狂った。 「はああんっ!写楽の、写楽のちんこの方が熱いのぉっ!!あっ!あっ!」 「っ……!そうかよ……じゃあもっと食え!」 抽出を更に激しくすると、目の前で白くて細い首が露わになって、俺は思わずいつもの癖でその控えめな喉仏に咬み付いた。 「ああああっ!」 途端、遊のソコがきゅっと俺を強く締め上げた。 「くっ……イク……!!」 そして俺も、遊のナカに思い切り白濁を放った。そして――遊のナカに挿れたままで、俺は遊の唇に噛み付くようなキスをした。 「はぁっ……クチュクチュ、はむっ、はむっ、レロレロ……」 何度も、何度も。遊も息を切らしながら、俺のキスに応えるように舌を絡ませ、飲みきれない唾液が身体を伝って湯の中に沈んでいく。 俺たちが流した汗だとか、遊が無意識の内に零した涙とともに。 「……すき……っ写楽、好きだよ……」 熱に浮かされて目を潤ませながら、至近距離で俺をまっすぐに見つめる遊の大きな黒目の中に、同じように蕩けた俺の顔が見えた。 「俺も好きだ」 遊が泣いてる気持ちはよく分かる。……幸せすぎて、泣けてくるんだ。 遊はいつも俺の分も泣いてくれるから、ぽろぽろと次から次へ涙を零す。それはとても綺麗な涙だ。 「大好き……ほんとに、すきだよ……っ」 「俺も、愛してる……」 そして俺は、それを優しく舐めとる。少ししょっぱい味がした。 「……うん……っ」 そして、遊は俺の肩にくたっと頭を乗せた。やばい、のぼせちまったか? 「おい遊、しっかりしろ」 「んん……」 俺は慌てて遊のナカからずりゅっと自身を引き抜き、抱き抱えて湯船から上がった。ついでにナカに出した精子も掻き出して綺麗に流してから、浴室を後にした。当然、体液が大量に混ざった湯も抜いた。

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