6 / 30

1羽 ※R18

ラシュテア帝国外部に位置するベータ居住区24番ルートゥーラ市アーラントン街。 海に最も近いそこは水の都としてベータ居住区の中で5番目に栄えている街である。市街には至るところに運河が張り巡らされていて、そこを囲むように色鮮やかなレンガ調の建物が立ち並らぶ。神秘的なこの街は観光都市としても有名であり、尚且つ、海が近いこの街は海軍の駐在基地として海軍とともに成長してきた街でもあった。 この街は国内外問わず沢山の人が訪れ、昼間は家族連れや観光客。夜は欲を持て余した大人達で絶えず賑わっていた。 そんな綺羅びやかな街にも路地裏というものは存在した。むしろ光が強い分、闇は濃く現れる。 大小問わず運河が張り巡らされていている街では、人の移動手段は船か橋である。大通りから隠れるように掛けてある小さな石橋をいくつか渡るとアーラントン街の闇が現れた。 薬物中毒で自我を失ったゾンビのような人間、全身に蝿を集らせて道行く人に物を乞うホームレス、腹を好かせてゴミ箱を漁る年端も行かない子供達、半裸同然で道行く人に売春行為を持ちかける女性達。そこは、光り輝く表通りとは180度様相が変わっていた。  観光客がこの景色を見たらこれがあの神秘的で綺羅びやかなアーラントン街だとは思わないだろう無秩序を絵に書いたような路地裏にもいくつかの店舗が建ち並んでいた。 無論、表通りに建ち並ぶような健全なお店は1店舗もないのだけど。 その路地裏の更に奥、暗闇に紛れるようにひっそりと建っている酒場ソルシエールにシャルル・ローランは働いていた。 ソルシエールは1階は普通の酒場だが、二階のの個室では1階のキャストたちが性を売っていた。 女性キャストしかいないソルシエールの中で唯一の男性キャストであるシャルル・ローランは少年と青年の狭間を揺蕩うような声で部屋中に響き渡るように喘いでた。 「ァア‥‥!!ンゥ‥ソコ‥‥キモチイィ‥‥!」  語尾にハートがつきそうな程感じているらしく、更なる快楽を得ようとするように自ら前立腺に擦り付けるかのように腰を振る。 「ハッ、まだ発情期の猿のほうが大人しいぜ!!テメェはザーメンが欲しいんだろ!!なら他に言うことあるよな!?あぁ!?言えよ!!オラ、オラ!!」 後ろから貫いている豚のように肥えた男は、シャルルの腰を掴んで力任せに揺さぶり始める。 安物のベッドが悲鳴を上げている。 「ザーメン…欲しい…よォォ!!ザーメンおなかいっぱいのみたいよぉぉ……!!ボクのいんらんケツマンコにザーメン注いでくださいいぃ……!!」 シャルルが他の部屋にも響き渡るように叫んだ瞬間、シャルルの腸内に熱い液体が迸った。 シャルルの後ろでビクビクと震えている豚のように肥えた男は自身の生命の種を全部シャルルの腸内に出し終えると、シャルルの髪の毛を乱暴に引っ張ってその唇を奪う。 シャルルは男の望み通りに、生臭い息と舌を交換しながら男が満足するまで口づけを交わす。 30秒程して男が満足したのか、男の唇が離れていきシャルルは生臭い息ではなくて新鮮な空気を据えたことに歓喜していた。 粗く息を乱して、アナルから男に放たれた精液をシーツに垂らし放心したように倒れる。 「本当にお前の具合は最高だよ、また頼むぜ」 肥えた男は早々に身支度を済ますと、脂下がった笑顔を残して部屋から去っていた。

ともだちにシェアしよう!