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22羽 ※R18

芳香なフェロモンが香る中アトラスと事に及ぶ。そう思うだけで背筋に背徳感が走った。その背徳感さえこの状況では行為のスパイスだ。 アトラスをベッドの縁に座らせるとその間に傅いてアトラスのソレを咥える。亀頭とそのくびれが弱いことを知っていてそこを重点的に責めていたら微かに先走りの味が舌に粘りつく。このまま続ければ確実に射精に導けるだろう。 咥えながらアトラスに目配せする。 亀頭やくびれ、幹などを舌で蹂躙しているととうとうアトラスが小さなうめき声を上げた。その瞬間ぱっと咥えていたソレを口から離す。 かすかに眉を寄せたアトラスはすかさずロジェの自身の蜜で濡れている菊門に挿入した。 「ッッあっ…んぁっ!」 突然の挿入にねこが尻尾を踏まれた時のような声を上げてロジェはアトラスを受け入れた。そのまま優しさの欠片もないまぐわいがシャルルの目の前で始まった。それでもやはり運命の番同士なのか獣のようなまぐわいなのにそこに第三者が入る余地は無かった。 シャルルは腹の底から笑いが込み上げてその場で腹を抱えて嗤った。 ───なんだ。別に僕がいなくたって成り立つじゃないか。 そんな思いが腹の底から湧き上がり、口から出るときには嗤い声に変換されていた。 喘ぎ声と嗤い声とが混ざり合い不協和音として部屋中に木霊する。 アトラスが果てたと同時にシャルルの嗤い声は彼の中へと消えていく。 未だにロジェの中にいるというのにアトラスはシャルルとの口づけに浸っていた。皮膚と皮膚がぶつかる音と粘膜が溶け合う音が同時に部屋に響き渡る。幾度も口づけの角度を変えながら、アトラスは空いた方の手でシャルルの胸の飾りをいじる。 「ん…ぅぅ…んぅ」 喘ぎ声も彼の中へと吸い込まれていく。未だに肌と肌がぶつかる音はやまないがアトラスは確実にシャルルの方へと意識を向けていた。 ベータであるシャルルは自身から濡れることはないので予め解しておかなければプレイはできない。そして、こうなることを予想してこの部屋に来る前にぬめりのある液体を胎内に仕込んできた。アトラスはそれさえ見抜いていて、もう一度ロジェの中に出し終わり、ロジェの中から自身のソレを取り出すと、シャルルをロジェの横に押し倒し、自身のソレを挿入した。 2回も出したとは思えない硬さを持っているソレはシャルルの中の快楽中枢を刺激してシャルルを快楽の海へと落とそうとしている。 それにシャルルは抗いもせずに受け入れる。 渦潮のような快楽の波に飲み込まれ喘ぎ声が自然と溢れる。 隣から猫の鳴き声のようなか細い喘ぎ声に似た泣き声が聴こえてきた。 なんと滑稽な舞台なのだろう。こんな三文芝居にもならない舞台誰も見ないだろう。それでも役者は真剣に演じていた。自分という役を。 シャルルの中に2回果てたアトラスはシャルルの唇を奪う。乱暴で粗暴な理性をかなぐり捨てた口づけに答えるようにシャルルはアトラスの背中に爪を立てた。 その知らせが届いたのは一連の情事が終わった直後だった。 ───ノア様が今朝息を引き取りました。

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