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1-48 遊び
「舐めんじゃねえ!」
謎に鉄パイプを持った男がヨコに襲い掛かったが、
ヨコは片手でそれを受け止め、掴んだ鉄パイプを振るって人形のように男を吹っ飛ばした。
武器を手に入れた彼は心底生き生きと目を輝かせ始める。
「いやー愉快愉快」
ヨコはそう言いながら次々と男達を殴り倒していく。
「っ、な、なんだこいつ…」
「やべえ…」
右の後ろで震えていた男は右を突き飛ばすように床に放り投げ、後退りした。
「か…勝てるわけねえ…あのお方は…“伝説”の…」
彼がワナワナと震えていると、ヨコは赤く染まった鉄パイプを肩に担ぎ
フラフラとこちらへやってきた。
「あれェ?サトナカくんじゃん」
「あ、はは…どーもお久しぶりっす…
その…引退されたんじゃ……」
「あー。別にただ遊びに来ただけじゃん
硬いこと言うなよ、なァ…」
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