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1-60 微睡と本音
「僕明日死ぬかもしれん」
「っ、あ…」
更に訳の分からない事を言われ
彼は右の中心に口付けて、舌で舐め上げていく。
ぬるりとした感触に包まれて吸われると、恥ずかしさも込み上げてくるのだが
それ以上に快感が上回ってしまって。
「は…ーっ、ん」
どろどろに溶かされていくような感覚を覚えながらも、片手で自分の頭を抑え押し流されそうな熱に耐えていた。
彼の指先が蕾に触れてゆっくりと侵入してきて、中心を舐め溶かされながら内部を掻き回され始めるとつい腰が揺れてしまう。
「かわいい、右…ここ気持ちい?」
「ん、…ぁ…っ、や、…」
内部のポイントを優しく撫でられると、もっと触って欲しくて
身体が勝手に動いてしまう。
彼は身体を起こして、体内に指先を動かしながら胸の上辺りに口付けて強く吸った。
ちく、とどこか痛みを伴うようなその口付けに、どういう訳だか体内の彼の指を締め付けてしまう。
「右の…身体に何か残せんの、僕だけにして…」
呟きながらも、二の腕の辺りや鎖骨の上にも口付けられる。
お前以外あってたまるか、と思いながらも右は彼の服を掴んで
手探りでたくしあげる。
肌に口付けている頭を無理矢理引き剥がして、彼の胸に噛み付くように唇で触れた。
「っ、右…?」
左は驚いたような声を出したが、右は構わず
彼の身体を引き寄せて首に口付けた。
きっと下手くそなのだろうけど、なんとかかんとか痕を残せるようにめちゃくちゃに貪り喰らってしまう。
「ちょっ…と、もう…」
暫く耐えていたらしい彼に肩を掴まれてベッドに押し付けられる。
まだ少々やり足りなかった右は唇を舐めながら彼を見上げた。
「なに?お前は良くて俺はダメなのかよ…」
「いやだから、そうじゃなくって…」
左は顔を赤くしながらも、やがて深いため息を零した。
「いいよ、好きなだけ付けるがいいさ」
彼はそう言ってシャツを脱ぎ捨てる。
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