28 / 31

迎える

「あっ、あっ! あぁっ!」  ジェイスの膝に頭を預けて、上から体を愛撫された。グレイは前から、俺のを扱きながら、中を指でかき混ぜてくる。  二人からこうやってされると、たまらなく気持ちよくて、求められているのが嬉しい。 「ごめんね、無理やり入れて痛かったよね」  グレイが心底申し訳なさそうな顔をしている。  数時間前に2人を受け入れていたお陰か、実は思っていたよりも痛くなかったんだけど……。  反省して欲しいから、それを伝えるのはやめた。 「俺もごめん……鼻、痛くないか?」 「大丈夫だよ」  グレイの頬に手を添えて、その高い鼻を親指で撫でると、グレイがくすぐったそうに笑った。 「好きな時にイッていいからね? たくさん気持ちよくしてあげる」  グレイの顔が下りてきて、俺のを舐めながら、弱いところを指で押し潰してくる。  口をすぼめて、激しく上下にフェラチオされて、前も中も気持ちよすぎて、頭の中がバカんなる! 「ああぁぁぁっ!? それイッちゃう、イッちゃうから!」  口からぬろっと出されて、グレイが苦笑した。 「イッていいって」 「ヤダッ……俺だけヤダぁっ」 「それ、抱いて欲しいって事?」  その質問に何度も頷くと、グレイが胸を押さえてオーバーにため息をついた。 「ジェイス、どうしよう……胸が苦しい」 「良かったな、幸せで」  俺の言動ひとつで、そんなに幸せを噛み締めてくれるのか。 「洸也……すごく、愛してるよ」  感極まったように、何度も何度も唇を重ねられて、俺まで幸せな気分になった。 「俺も、好きだよ」 「嬉しい!」  そう言ってあげれば、グレイは俺を強く抱きしめる。  そうか、ずっとこう言って欲しかったんだよな……ごめん、なんでそんな事にも気付けなかったんだろう。  "愛してる"じゃなくたっていいんだ、グレイは俺の気持ちが知りたかっただけなんだから。 「洸也、抱くよ?」 「んっ……」  興奮しきったグレイが、焦るように俺の穴に擦り付けてきて、余裕のなさが愛しい。  両膝を抱えられて、俺の中に入ってきたグレイは、いつもより熱くて……。 「あっ!? おっきいっ……!」 「洸也に興奮してるから」  一番奥に押し付けながら、愛情を伝えるように、優しくキスされたら、気持ち良くてお腹がキュッと締まった。 「あっ……どうしよう、すごッ……気持ちいい」 「僕も、すごく気持ちいいよ」  その手で太ももを撫でられただけで、震えるほど感じる。全身が性感帯になったみたいで、少し怖い。 「オレも気持ちよくしていいか?」  ジェイスが俺の頭を大きな手で包み込んで、上からキスしてきた。暖かい厚めの唇で覆われると、緊張していた体が、溶けてしまいそうなくらいふわふわした。  グレイに突かれながら、抱えられた足にキスされて、舐められて……ジェイスが首筋から乳首まで……あぁっ、感じすぎる! 何かクるッ!!! 「あぁっ! あっ! あっ! ――っっ!!」  頭ん中が痺れる、体が……痙攣する! 「洸也、イッてるね」 「メスイキ気持ちいいな?」 「あ゛ぁぁっ! 止まんなッ……」  グレイが打ちつけるのが速くなって、中を擦られる度に快感が止まない。  ずっとイッてる……!! おかしくなりそう、怖いッ……もっと! 勝手に涙が溢れてきて、頭の中まで犯されてるみたいだ! 「あ゛っ、あっ、あぁぁっ」 「その高い声好きッ……アァッ、洸也……もう」  グレイの気持ち良さそうな声……その顔が見たくて、震える腕で自分の涙を拭おうとした。上手くできなくてもたつくと、ジェイスが俺の目元を拭ってくれた。  あぁ、俺の好きなグレイの……俺で感じて、気持ち良さそうに眉間を寄せてるの。顔を熱らせて、俺しか見えてないとこ、すごい好きだ。 「アッ……好きッ」 「あぁっ、洸也……! ねぇ、いい? 中に出していい?」 「イイッ……イ゛ッ、出してッ!」  今度は抜かないで、一番奥に注いで、俺をお前のものにして……!  グレイの腰を逃げられないように足で挟むと、必死で我慢するような激しい吐息が漏れた。 「こ……やッ! 愛してる、愛してるよ……!」 「んっ、俺も、グレイッ……俺も、好きっ、好き」  ズグンと一番奥に入ってきたグレイが、ブルッと体を震わせた。  俺の中でドクン、ドクンと脈を打つのが分かって、腹の一番奥に熱いのが広がって、注ぎ込まれているのを感じ取った。  あぁ、やっと受け止められた。  グレイは抜かずに俺をそのまま抱きしめて、何度も何度もキスをしてくる。  それに応えるように、その頭を両手で包むと、甘えるように俺の上に体重を乗せてきた。 「僕、すごく幸せだよ」 「俺も」  グレイが体を起こして、最後に軽くキスをしてから、俺の中から熱を抜いた。  トプッと自分の中から溢れるのを感じて、思わずお尻を手で押さえると、グレイが俺の手を外そうとしてくる! 「洸也、ちゃんと掻き出すからね! 入れたままはダメだよ!」 「や、ヤダァ……!」  やっと中に出して貰えたのに、掻き出すなんてイヤだ!  グレイが困った顔をしていて、それを見たジェイスがニヤニヤと笑っている。 「じゃあ、オレのと一緒にもう少し入れておくのはどうだ?」  ジェイスに抱きかかえられて膝の上に乗せられると、後ろからその太い両腕に抱きしめられた。 「コーヤの中で、オレとグレイの混ぜよう、な?」 「――ッッ!!」  そ、それって入れる前から中出し宣言っ!! 「グレイがイヤじゃなければだけどな」  ジェイスが俺の肩にアゴを乗せて、おねだりするようにグレイを見ている。 「……そう言われると、ちょっとイヤなんだけど」  ジェイスに対して独占欲を出してくるグレイに、ちょっと心ときめく。 「ジェイスに出される洸也は見たい」 「えぇっ!」 「ヨシッ! グレイに可愛がってもらえ」  ジェイスが腰を上げて、俺の両腕をグレイに向かって差し出す。  膝立ちになった俺を、グレイが両腕で受け止めて、キスで迎えられると嬉しくなった。  グレイのキスを受ける間に、ジェイスが俺の腰を掴んだ。グッと下に力が掛かって、ジェイスが……中に入ってくる! 「んんんっ!!」 「すっげぇ滑る、気持ちいいな」  グレイが出した精液で、ジェイスの大きいのが、いつもよりヌルヌルと滑った。  滑る分速く突かれて、その刺激はゾクゾクと、体を震わせるほど全身に走った。 「はぁっ……!? ふっ、ぅっ!?」  ぢゅぼっ、ちゅぼっ、ぢゅぶっ、と卑猥な音が出て、出されたものを中でかき混ぜられて、耳まで犯される……!  ジェイスは興奮しているのか、いつもより強く奥まで突き上げてくる。滑る分余計に、入ってはいけないところまで入りそう! 「あぁっ、あっ、怖いッ……奥っ、おぐッ、入っちゃう!!」 「大丈夫だ、入れねーよ」  グレイにしがみつくと、両腕で俺を支えるように受け止めてくれる。 「あ゛ぁぁっ、グレイッ……怖いッ!」 「怖がらないで、気持ちいい事だけ考えよ?」  唇で口を開かれて、舌を絡ませたら恐怖心が消えていく。 「グレイの精液が泡立ってる、スケベすぎるな、コーヤ♡」  ジェイスが俺の穴を指で広げて、結合部を見られながら犯されてる事に興奮した。  前立腺や一番奥を押し潰される感覚に、たまらずヨがっていたら、空気を含んでぶぷっと下品な音が鳴る。  グレイがそれを聞いて意地悪く笑うもんだから、カァァッと頭に血が上った。 「あっ、あぁっ……聞かないでっ!」 「なんで? 僕のが洸也の中で出してる音だよ」  ジェイスがわざと音が鳴るように擦り付けてきて、羞恥心と気持ち良さで思考が飛ぶッ!  気持ち良さで反った背中を、ジェイスに舐め上げられて……イくッ! イくッ! 「あ゛っ、あ゛っあ゛ぁぁぁぁっ!!!」 「洸也、泣きながらイッてるの? 最高に愛しいよ」  脱力した俺の体をグレイが抱きとめて、それでもジェイスの動きは止まらなかった。 「コーヤ、もう出すからな……ッ!」  ジェイスが腰を浮かせて、後ろから力強く俺を抱きしめる。  ああっ、出される……ジェイスにも中に出されるッ……!  グレイが俺の頬を両手で包んで、激しく舌を貪られ! イくの、止まんなッ……! 「ア゛ァッ、コーヤ……コーヤ!」 「ん゛ん゛んんっ!」  耳元でジェイスに切なく名前をよばれて、お腹の奥がドクンと熱くなった。 「んッ、あっ……出てるっ!」 「オレにもキスさせて」  グレイから奪うように首を横に向けられて、ジェイスが俺の口元を舐めた。 「オレの子供、孕めよ? コーヤ」 「あっ……」 「僕が先に出したから、デキてたら僕の子だよ」  グレイがジェイスから奪い返すように、俺のアゴを掴む。 「デキるか……バカ」  2人に奪い合うように扱われるのが嬉しいなんて、俺もしっかり順応してしまったようだ。

ともだちにシェアしよう!