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ピンク猫ちゃんのお部屋
瑞希の前でなら普通の同級生同士ってスタンスで、素でいられる気がしたけれど、そうしたら手放せなくなる予感がした。
早く仕事をさせて金を回収しなきゃならない。俺にされるがままで、呼吸すら上手くできない瑞希は何度も繰り返し唇を貪られては中を探られ、ハフハフと呼吸困難のようになっていく。
「鼻で息していいんだよ」
そうなの?というように赤い頬してウルウル潤んだ瞳でで見上げられると、堪らない。
そうやって、慣れてないまま店に出しても喜ぶ客はいるだろうな。
んで、数をこなして段々に手慣れていって、感覚が麻痺していくんだ。それでもいいかもしれない。手放せなくなる前に、明日店に連れてって実践させてみよう。
思い立ったが吉日。というかね、早く店に出さなきゃ手放せなくなりそうな俺がヤバい。
瑞希は回収の為の道具。
これはいつもと同じ、ただの回収の道具。
そう、口の中でぶつぶつと唱えながら瑞希が勤める予定のソープに向かった。
ギラギラした趣味の悪い扉を開くと「いらっしゃいませ~」聞いたことある声ばかりの出迎え。相手が俺と知ると、すんなり今使ってない一室の鍵を渡してくれた。瑞希はキョロキョロしながら、不安なのか俺の服の裾をぎっちり掴んでついてきている。
【006号室、ピンク猫ちゃんのお部屋】
前に使ってたキャストの名残りでプレートが残ってる。最奥の部屋。
今はこの部屋の受け持ちがいないから、瑞希がデビューすればこの部屋が瑞希の部屋になる。
掃除は行き届いているから、早速プレイの真似事を始める。
「瑞希、まずは俺の上着と服と脱がせてあそこのハンガーにかけるんだよ」
「はい」
良い返事をしたものの、緊張してるのか1つ目のボタンを外すのは手間取っていた。
2つ目、3つ目は確実に。
「それから一緒にお風呂。瑞希も脱いで」
初めてだから、お湯の調節、温度の確認は俺がして、瑞希は見てて覚えるんだよと声をかける。「お湯触ってみて。このくらい」
全裸でジッと見ている瑞希は何故か両手で胸を隠していて、そこがまたツボに入ってしまい、瑞希可愛いなと笑いそうになったけど堪えた。
普通、隠すならタオルで下を隠すんじゃないか?
「さぁ、瑞希。お湯を溜めてる間にお客様の体を洗うんだよ」
「遼一。この変なとこに穴が空いてる椅子はなに?」
「この椅子は…瑞希にはまだ早いから、とりあえずそこのスポンジで沢山泡立てて洗ってみて」
「はーい」
無難な所で背中から洗い出した瑞希。
まぁ正解。そこからどうしたら良いのか分からないらしく、スポンジはずっと背中をいったりきたりしている。
「瑞希。瑞希の胸に泡をつけて、背中はそこを密着させて洗って。それからスポンジの泡を手にとって、その泡で俺の首から胸、腹、股間の順に…」
「えっ………はい……」
まずは密着して背中。瑞希の乳首が早々と存在をアピールしてきて、冷静なつもりだった心臓がトクンと音を立て始める。
煩い。早鐘を鳴らすんじゃない。
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