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 −−−島野瑞希side−−−  自分からがんばるって言ったし、遼一にしか触られたくないって言ったのも自分だけれど、触られるの限界だった。 「ん・・・はぁ、りょっいち・・・」  遼一の唇が俺のに触れて、ゆっくり生き物みたいに舌が入ってきて、合わせて絡めたまでは分かった。  長い口づけのあと、遼一の唇と舌が俺の喉を通り過ぎて、鎖骨に下がって、新しい箇所に触れられる度に身体が飛び跳ねた。  知らない、自分の身体が勝手に飛び跳ねるなんて。  こんな触れられてどんどん熱くなって、遼一の匂いに包まれて、自分の体から力が抜けてる感覚知らない。 「遼一ぃ・・力が入らないよ・・・」 「いいんだよ、俺に預けてくれてて可愛いよ、瑞希」  可愛い?俺男なのに、こんなされるがままでいるだけで可愛いって思ってくれるなんて。 「あ・・・うそっ、そんなとこ・・・・んんっ・・・」  鎖骨を這ってた舌が下がってきて、誰も触れたこともない乳首を掠めた。男の乳首なんて、なんであるんだろう。不思議に思ったし、友達が何であるんだろうなってバカ話してる時、なんの考えもなかった。今、遼一に触られて舐められて、乳首を触られてるはずなのに、下半身の方も熱をもつ。こんな、こんな感じる場所だったなんて。  これ以上に声が出ないように、両手で口を抑える。こんな男の喘ぎ声、遼一が聞きたいわけないじゃん。 「なんで口隠すの?もっと瑞希の声聞かせてよ」 「ふぇっ・・・・あぁっ・・らって・・・」 「可愛い声じゃん。俺の手で舌で感じてくれて嬉しいよ。他の誰にも聞かせない、瑞希……」    遼一の指がカチャカチャとベルトを外す音が響く。そんなとこまで見られちゃうんだ。お風呂は一緒に入ったけど、お風呂の為に裸になるのと、その行為だけの為に脱がされてくの、全然違う気がする。  ベルトを外され、ズボンを脱ぎやすいよう自分から少しお尻を上げてしまった。  エッチな人間だと思われたらどうしよう。自分から遼一を誘ってるみたいに見えたかな。世の中の両思いの人たちは、こんなにハードル高いことを何回もシテルの?  張り詰めた昂りを取り出され、唾液を飲み込む。  遼一、そんなとこ見ないでって言ってしまいたいような、この後の展開を期待してしまってるような。もう、自分が自分じゃないみたいで、なにもかもハードルが高い!

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